これは私自身の動画です。最後のランディングのスピード感がいいねえ・・。同じ処でグルグル、ステイして上昇気流キャッチを狙うもダメ。ここを外れれば直ぐ降りてしまうので仕方ない(67歳直前のフライト・・最後かも・・。)

こんにちはー・・、さぶです。

以前にも書きましたが私は読書好きで、殆どが大衆小説です。そして‘作家で読む派’ですから現在好きな作家は21名居ます。
この頃は本を購入することは無くなって、2週間毎の図書館通いになっています。
作家も歳を取れば書けなくなり「絶筆」となる、・・そして新人作家が出てきます。

新人作家が登場するときは、必ず「~賞」と言うのを引っ提げて出てきます。この「賞」と言うのは大小さまざまで百とも二百とも言われるほど多いそうです。

私は、華々しくデビューした新人作家が気にはなりますが殆ど直ぐには読む気になれません・・、評判だけじゃあねえ・・自分の感性に合っているかどうかは別ですからね。
それでもズッと気に留めて、その人気が続いている様なら「読んでみるか・・」となるわけです。何しろ好きな作家が大勢いる・・、それでも途切れて借りるものが無い時に読むことになります。

そこで今読んでいるのが百田尚樹さんで、‘いまさら・・’です。彼が世間に登場して10年程になるでしょう・・大いに騒がれました。今もその人気は落ちていません、デビュー作は「永遠の0(ゼロ)」と言う作品であり、後で映画化もされたようです。

読んでいる作品名は「影法師」と言う時代小説です。読み始める前に、「どんな書き方をするんだろう・・」と興味津々でしたよ、こちらも読者として身構えたね、何しろ人気作家だからね・・。

うーん・・、読み始めたら「重いな・・」と感じた。この作品だけがそうなのか、彼の書き方がそうなのか判りませんが気軽には読めなくなりました。真剣に武士の考えとその社会を理解しようと真面目に読むことになった、・・このあと俺は彼の作品に嵌るのだろうか?魅力に引かれて読み進んでいるのは間違いない!読了後の感想を書いてみたいと思っています・・。

さてさて、また昔話に戻ります・・・S61年6月、その2

「サンデン」の株価は17日に548円だったのが、18日にストップ高の648円になり、翌19日の終値も上げて715円で終わった。
友人の大橋は翌20日に750円で2千株を売って、4か月で36%の粗利を得た。しかしその20日も終値はストップ高の815円を付けて終わった。

イヤイヤイヤー・・凄いね、この3日間で俺は80万円以上の利が出てきた。持ち株が3630株だからねストップ高になるとその日だけで36万3千の利です。俺の日当は当時1万円弱だよ・・、血圧が上がるねえ。
友人の大橋には「面倒だから様子を見る・・」と言ったけど、こりゃあ考えるべきだよね・・。

次の21日は仕事中の俺の頭の中は「どうする?」でいっぱいだった。決断が付かないうちに一日が過ぎてしまった。・・が、これが功を奏して終値がまたまたストップ高の915円だったねえ・・、もう頭の中はパニック状態さ・・。
22日は日曜日で株式市場は休みだった、・・ここで冷静に考えることが出来た。‘明日の様子を見て決めよう!’・・と。

さあ23日になった、じっくりと様子を見ていた。・・と言ってもこれは嘘だね、「焦らずにいた」と言うのがホントです。仕事中だから株価は昼休みとPM5時からのラジオ放送でしか確認出来ない、・・そして終値が55円高の970円を付けた。
ズーッと頭の中は「どうする?」でいっぱいだった、そして夜の布団の中で結論が出た。株取引の格言が私の頭に浮かんだ、「底値では買えない!天井では売れない!」と言う言葉だった。欲を出してはダメをここで認識して、「明日は売る!」と決めたのだった。

24日・・、出勤すると直ぐに証券会社に電話して「成り行きで3千株売ってください・・」と注文売りを出した。昼休みになり電話を入れると「丁度1000円で3千株売れました・・」との応えだった。「残りの端数の630株も売ってください・・」と言った。
その日の最高値は1030円で、終値は947円で引けた。
殆ど最高値でさばけたんですよ・・、凄いねえ・・。
この1030円を付けてからもう上がることは無かった、端数も数日後に1020円でさばけた。

上がりだしてからの1週間の勝負だったね・・。単純に計算してみると、買値が590円の3千株で177万円の投資で18か月後に300万になった。端数は無償増資だから出費は0で64万円が入り、364-177=187万円の利益が出た。そこから売買手数料等が約6万円弱だろう・・、最高の気分だったねえ。

これは偶々の結果論です、値上がりした株に偶々・偶然に投資していただけです。ただその時の判断で大きく違って来る、大橋が俺と同じく考えれば4か月で90万の利益を得ることが出来たんですねえ・・それが40万の利で終わってしまった。まさに‘心理戦’の結果ですよ。
だから株式市場は‘心理学の実験場’などと言われるんですね・・。
こんな事は偶然であり研究したって勉強したって無理ですよ、研究や勉強で儲けが出るなら経済学者や経済評論家は軒並み蔵が建つからね・・。
改めて言います、株式投資は面白いですが投資した金額がパーになる事も有りますからよく考えてください・・。

私はそれからもズッと株式投資を趣味にして64歳まで続けたけど、こんな激しい値動きはこれが最初でこれ以後経験してはいません。
後で聞いたところによると、どうやら政治家の選挙絡みのようだった。「サンデン」は群馬県に本社があり、当時群馬県には二人の大物政治家がいた、共に総理大臣を経験している中曽根康弘氏と福田赳夫氏です。その選挙資金を捻出する為の株価操作ではなかろうか?・・と一部で言われていたが、そんなことはデマの噂で下司の勘繰りだろう・・。
いずれにしても、株式投資の面白さ・楽しさ・怖さと揺れ動く心理の裏表を知った取引でした・・。

今回のブログは長くなりました、しかもどちらも趣味の話です。趣味の話は興味のない人には退屈だったでしょう・・。

それじゃあ、またね・・。