次男トモは中学三年生。

全国の同じ学年の子と同じように

コロナに振り回されて

修学旅行も体育祭もそして部活も

当たり前には行えなかった。

サッカー部も最後の大会は

PK戦で敗れた。

涙涙の引退からも早一ヶ月。


受験生です。


そして。

三年生になってから

ぐんぐん成績の伸びたトモは

公立トップ校を目指している。

それは長男タクが不登校になった学校。


二番手の学校でも充分に

近隣の国公立は狙える。

そこもいい学校だと思う。


近くに高専がある。

学校見学に行った。

体験授業を親子で受けた。

授業もとても楽しかった。

高専は大学への編入立は高い。

もちろん就職も強い。


決めるのはトモ。


わかってはいて

応援してはいるけれど。

複雑です。

複雑としか言えません。


頑張って合格してほしい気持ちは

もちろん。

楽しい学校生活を送って欲しい

気持ちも当然。


けれど同時に。

漠然とした不安が押し寄せるのです。



そんな私の気持ちを

知ってや知らずや

トモは言った。


俺はずっと兄ちゃんを見てきた。

兄ちゃんが苦しそうな姿も見てきた。

それでも俺はK高校に行きたいと思んだよね。

頑張るね。