一
いにしえの調べに 似た言霊は
時の彼方を 越え
今宵 この胸に
溢るるごとく 宿る
光のどけき 春を 恋う
されど 戻らぬ人に
思いは 届かず
儚き自分を さらけ出すのも
まことの強さ
ためらわず その雫を
愛しき人のもとへ
二
月は 太陽の 証人(あかしびと)となり
永遠に 捧ぐる
ことも 恐れずに
蒼き光を 放つ
うつせみの命 燃やして
咲かせた華を 摘みしは
情もなき 嵐
叶わぬ夢は 涙 綾なす
万華鏡
止めどなく 流るる想いは
舞い散る雪をも 焦がす
縁(えにし)の色は 薄れけど
あまたの吐息 重ねて
逢瀬の橋を 再び 掛けよう
儚き自分を さらけ出すのも
まことの強さ
ためらわず その雫を
愛しき人のもとへ
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あかしびと とは
戦国時代で 人質 の意味です。
サイト「侍の言葉」より
あまた= たくさん
逢瀬= 出会い
月を 私
太陽を あなた に
例えました