私の二十代から三十代半ばまで支えてくれたのは紛れもなくZARDでした。

坂井泉水さんが亡くなられてから早いもので十二年半になろうとしています。

織田さんのライブから帰宅したら届いていたのが予約してあったこの本です。


彼女がデビューしてからずっと応援しつづけてきました。私より3つ上の素敵なお姉さん、そんなイメージでした。

自動車の免許証をとるために栃木の自動車学校で合宿していたのですが、仮免すら一発で通らず、一緒の日に入所した仲間たちがスムーズに進んでいき置いてきぼりになっていくなか、負けないでを聞いて頑張ったのを鮮明に覚えています。

社会人になってからも年数を重ねるほどに忙しくなっていった日々を支えてくれたのはいつもZARDの歌でした。

ちなみに彼女のデビュー曲であるgood by my lonelinessも負けないでも揺れる想いも全て作曲は織田哲郎さんです。好きなメロディーに好きな歌詞が合わさる。そんな相乗効果もあってどんどんひかれていきました。

私の仕事が一番忙しくて体力的にも限界に来ているときに彼女は亡くなりました。私は呆然としてこれからどうやって生きていけばいいのだろうと迷子になりました。
結果、身体が限界になり翌年から休職することになりました。

今でもなかなか迷子から抜け出せない状況に居るなか、この本を読んで泉水さんの体調がかなり前から限界に来ていたことに気付かされました。それでもその辛さを他人に見せることなく素敵な歌を届けてくれた、そんな泉水さんを見習いたいと思いました。

私、来月末で現在のお仕事を辞めることになりました。早く迷子から抜け出して泉水さんの分も精一杯生きようと思います。