お金というのはあってもなくても何かと大変とはいうが、私個人としては「知足」という言葉から生活するだけのお金があればいい。

報道では株価がバブル期の最高値を越えたなどと騒いでいるが、現実はあの「代官山」にもシャッター街が発生している状態で、株価が果たして実体経済を反映しているか甚だ疑問。

世界最高の投資家パフェット氏も中国を見限って日本に投資しているし、多くの海外投資家が円安の日本を狙っているという背景は解るが・・・

 

そうした中、MLB挑戦7年目の大谷選手が10年1000億という契約を果たしたし、つい最近ではPGAで松山英樹選手がジェネシス・オープンで優勝しその賞金が4百万ルだった、と。

4百万ドルと言えば、現在の円$レートで6億円。

去年の日本男子ツアー賞金王の中島選手は24試合(内海外1試合)で稼いだのが1.8億円であり・・・

松山選手はたったの1試合で、日本男子プロゴルファートップ選手の3年分以上を稼いだ訳で・・・

 

日本の食料自給率は40%未満であり、それはそのまま60%以上が輸入である以上、昨年の今頃と比べ円安が1.5倍進んだ今は食品の値上げは必然。

つい先日まで1泊1万円以下だったホテルも4万円以上したり、日本人としてはお気楽に旅行にも行けない状態になったが、海外の旅行者にとってはイメージとしては1万以下の格安ホテルなのだろう?

 

GDPも嘗て世界2位だったのが4位まで落ちた。

GDP順位は飽くまでもドルベースなので、円安である以上必然か?

本来なら購買力平価で設定すべきなのだろうが・・・

 

録画していたテレビ番組を見て思った。

その番組は「フロンティア」というNHK BSの番組だったが、紀元前1200年に地中海沿岸の豊かな国が次々の崩壊したその訳とはという内容だったのだが、

現代に云うサプライチェーンの崩壊が気候変動(干ばつなど)や地震によって起きたという話だった。

 

株価史上最高値と高級住宅地と言われる地域でのシャッター街。

日本で一年間戦い抜いて得た最高の賞金はPGAツアー1試合の三分の一以下。

日本プロ野球の最高年棒は嘗ての田中将大選手の9億円だが、大谷選手の10年1000億円。

吉田選手も12年436億円。

日本の労働者平均年収マジョリティは500万以下。

 

「知足」という日本古来の概念で今を満足できるなら・・・少なくとも今現在私は満足できている・・・それはそれでいいが、海外との格差がこれほど大きくなると、

さてこれからはとも考えたくなる。

 

水は低きに流れるが、中には水蒸気となって上昇するものもある。

う~~ん、難しい。