330ceraのブログ-みさ・ミサワホームセラミック静岡支店編

1990年(平成2年)12月15日オープン店主佐野みさ子さんの柚野にある食堂。

ここの餃子を求めて他県からも訪れる人があるという評判の店(柚野の里ネットより)



旧富士郡芝川町(現富士宮市)の第2弾、「西山」のそば処黒門 に続いて今回は「柚野」(ゆの)の未レビュー名店を紹介します。店主氏名その他 公開に付き了承を得ています。


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柚野は鎌倉時代、身延山参詣道として桜峠を越える前の宿場町。旅籠や料理店で賑わっていました。

 

一帯は富士川の合戦で平氏落人達がひっそりと暮らした所。清盛の嫡孫東国追討軍の総大将平維盛(これもり)が戦いに敗れ那智の沖で入水自殺したとされるが各地に落ち延びたとする伝説が残されている。国道469号(柚野小学校側道)で


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桜峠を越えたお隣「稲子」には


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平維盛とされる墓(1840年再建)がある。


墓を中心に1999年「静岡県棚田等十選 」に認定された「上稲子の棚田」は有名ですが、ここ柚野や大鹿窪、猫沢周辺には多くの棚田を見る事が出来ます。平氏を向かえ打った甲斐源氏の本流武田軍、その後は戦勝した徳川にゆかりのあるものが多いです。

 

 
佐野みさ子さんは、山梨県のサントリーモルト蒸留所 で有名な白州町(現・北杜市)の出身。
白州は北に八ヶ岳、西に甲斐駒ケ岳に囲まれた深い森の中。みさ子さんのご実家は飲食店を経営していた経験で地元出身のご主人と当地ご自宅の一角で食堂を開業して22年を過ぎたところ。お嬢さん達も調理師だ。


店名由来は勿論店主みさ子さんだが当初お嬢さんの名前を予定していたところ言い切らず延ばして流すような店名が良いとの事で店主名前より「子」を取って名付けられたとの事。



既に勘の良い方はお名前でお解かりでしょうが、ご主人はその平氏の末裔に当たります。




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こちらの名物料理は何と言っても「餃子」で、遠く東京や神奈川からバスを仕立てて定期的に「餃子ツアー」があるほど。
他にも「タンメン」や、「とんかつ」を目当てに富士・富士宮辺りから来る地元客も多い。レバニラ炒め、鳥の唐揚げ等は、山梨のローカルフードB級グルメでもある。評判の鳥の唐揚、のり巻き・太巻きを予約して持ち帰る地元民も多い。ローカルテレビSBS 「みちブラっ!静岡十八番」(2009年10月3日)で紹介される等メディアの露出度も高い。


地元の食材を中心に調理を行っていて例えば「ネギ」は町内柚野でこだわり農法の自然流栽培野菜で無農薬、有機肥料栽培、アイガモ米を実践している龍田純隆氏のドラゴンファーム のもの。龍田氏自身も当店のお客さんでもある。周辺には小工場が多数あり維持されている。


但し、餃子やタンメンに使用するキャベツだけは別。こちらは実家山梨の八ヶ岳高原産。やはり芯の硬さや葉の食感等高原モノでないとダメだそうだ。餃子は仕込み後2時間寝かせなじませるそうです。冷凍は絶対しないこだわり。


場所は、富士宮市立柚野小学校の隣郷土資料館柚野収蔵庫(旧芝川町立柚野資料館)から国道469号線と平行する県道75号線上、


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上柚野の柚野郵便局 の先110m市立柚野保育園 方向入口角にある。

店内は住宅の右手にあり


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4席テーブルが3卓、


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6席座卓の4.5畳が2部屋ある。


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灰皿は予め全席にセット済み

駐車場は敷地内にたっぷりあるので困らない。


[2013.02]

旧町内にミサワホームセラミック静岡支店 の仕事場があり稲子から桜峠を経由して柚野を通過する際、


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しっかりとした食堂らしきを発見、一旦市立柚野保育園 方向へ車を回してUターン、


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全景を見渡してこれが有名な餃子の店と思い出し丁度昼時だったので


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車を敷地内に滑り込ませ暖簾を潜りました。

実は本当は、地区にある洋食ママハウス に行くつもりだったのですがどうもオープン直後に既に閉店していたようです。


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入店して声をかけても閉め切った厨房へ届かず、厨房ドアを開けて知らせました。迷わず「餃子定食」750円を注文、ついでに「ラーメン」500円でもと思ったのですが、「チャーシューメン」がたった100円プラスの600円でしたので併せてお願いしました。後で、同じ値段の「タンメン」600円が有名と知り「しまったぁ!」…。


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来ました餃子、見るからに看板料理の様です。全体に緑懸かっておりますが、邪道のモロヘイヤでもありませんし、翡翠餃子でもありません。


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正道キャベツや韮の量多さの緑色でした。5個ですが一個が大きいです。

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ぎっちり詰まっておりなるほど風味も良く、食感も大変宜しい。さすが遠方より目指すだけの事があります。旨いです!750円で高いなぁ?と思いましたが納得です。


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冷奴、味噌汁、自家製らしき漬物が付き、飯量もまずまず。中華スープじゃなく味噌汁ってのも良いです。一旦お盆に乗って来ましたがテーブルで其々降ろして並べ直されるのも気持ちが良いです。


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途中でチャーシューメンをご主人が運んで来ましたので一旦こちらに取り掛かります。


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麺は製麺所製らしき、スープも一般的中華スープです。


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チャーシューがまずまずの厚みで5枚、肩ロース風です。脂筋が見えるものの割りとさっぱりしたタレ掛け無しの煮豚。


2食喰いで腹一杯です。このラーメンの無農薬ネギを納めているドラゴンファーム 龍田純隆氏も農作業の合間「餃子定食」を食べていらっしゃり、貴重な自然流栽培野菜のお話が聞けました。彼は京都紫野出身の京大出、卒業後富士山麓の富士写真フイルム 富士宮工場研究所に勤務(カラー液晶表示素子用セル 等発明特許で知られている)した後、定年直前に芝川町から借り受けた農園で奥様、息子さんと有機無農薬農業を始めた。

町内ではフレンチレストラン ビオス を運営するビオファーム松木 松木一浩氏等と共に異色の存在。息子さんは現在2003年11月より朝霧高原まかいの牧場 へ勤務中。

最初は農薬を使わないのは大変難しい。虫にやられるが我慢していると自力で子孫を残そうと自然の力・地力を回復させ虫が付きにくくなるとの事。


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[メニュー]定食・丼類:ご飯+味噌汁+漬物+冷奴付

 150円・味噌汁
 200円・半ライス
 250円・ライス
 300円・ライス大
 400円・漬物
 450円・冷奴
 500円・ラーメン・ぎょうざ・野菜炒め・肉炒め・肉野菜炒め・モツ煮込み・レバニラ炒め・目玉焼き
    ・チャーシュー・半チャーハン
 550円・肉うどん・玉子うどん
 600円・チャーシューメン・みそラーメン・タンメン・カレーうどん・肉玉うどん
 650円・ラーメン大・カツ
 700円・かき揚げうどん・ヒレカツ・焼き肉・チャーハン・カレーライス・玉子丼
 750円・カレーラーメン・野菜炒め定食・目玉焼き定食・モツ煮込み定食・レバニラ定食・餃子定食
    ・煮カツ・親子丼
 800円・みそチャーシューメン・冷しラーメン・肉炒め定食・肉野菜炒め定食・チャーハン大・カレーライス大・肉丼
 900円・カレーうどん大
 950円・カツ定食
1,000円・ヒレカツ定食・煮カツ定食・焼肉定食・カツカレーライス・カツ丼
1,100円・エビフライ定食・天丼
  予約・から揚げ・鳥皮から揚げ・のり巻き・太巻き

 200円・コーラ・オレンジ
 350円・日本酒
 500円・ウーロン茶
 600円・ビール(大ビン)・生酒
2,000円~焼酎ボトル

 

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お食事処みさ定食・食堂 / 稲子駅
0544-67-0173富士宮市上柚野50-2
11:00~13:30/17:00~19:30月休
P有24席(4T3+6Z個2)全席喫煙
食べログ 昼総合点 ★★★★ 4.0

supportedby ロケタッチグルメ ★★★★ 4.0

ラーメンデータベース 65点
ぎょうざデータベース 85点

amebaブログ
 

 


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桜峠


慶長十四年(一六○九)上稲子村検地の後、この峠に桜の木を植えたのが峠のの由来の始まりであると伝えられる。また別の説に富士川の合戦で敗れた平維盛が柚野延命寺より稲子へ入る際に桜の杖を刺したとも伝えられている。
近世になり身延へ入る道として栄え、桜の木の下には罵頭観音七基と将軍地蔵碑がまつられ、旅人の安全や地域の平和、悪病の追い払いを祈願したといわれている。
富士宮市教育委員会


 


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平維盛の墓(伝) 平権亮三位中将維盛 覚正院殿如山道誉法師位


所有者 佐野 弘氏
平家一族の再建を誓い文治元年(一一八五)紀州沖で水死とみせかけ清水某と変名して家来佐野主殿を伴って稲子へ入りここに住んだと伝えられている。
現在の墓は天保十一年(一八四○)再建されたものである。…(旧芝川町)富士宮市教育委員会
稲子には平氏の兵が多く落ち延び周辺には、平家窪、自害沢、矢沢等の地名が残っている。西ケ谷戸の維盛の墓とされるものは佐野主殿の末裔佐野家が代々この地で守っていて位牌は栄泉寺(廃寺)にあると言う。毎年8月1日の命日に今でも供養が行われる。
同家所蔵の「異国舩記録」によると1854年(嘉永7)ペリー艦隊再航には旗本松平伊予守知行の猟師21名(上稲子村・下稲子村・北山村)が殿様より金一両一分二朱拝領し陣笠・皮羽織・大小の刀を貸与されて騎馬隊につづく鉄砲猟師隊鉄砲方として下田に江戸湾防備に動員されたとある。
実際、維盛の墓とされるものは数多く、特に紀伊半島にも多くの墓が伝承されている。


 

 
柚野の里ネット

2012年3月12日にスタートした静岡県富士宮市しばかわ地区の柚野地域周辺の地域活性を目的とした地域住民、富士宮市、静岡県、NPO法人が協力して進めるプロジェクト「柚野の里会議」
てくてくMAP(柚野の里会議制作・発行/地図イラスト:垣田宣邦氏)


表紙
食べる・体験する・買う 当店紹介
歴史を知る・散策する
地図 当店オレンジ15