衝動的に万引などの窃盗を繰り返す精神疾患「窃盗症(クレプトマニア)」の当事者が体験や心境を語り合う、自助グループの活動が九州でも広まっている。福岡市で昨年夏にグループが設立されたのに続き、同11月には北九州市でも新たな団体が活動を始めた。昨年は女子マラソン元日本代表選手が窃盗症になっていたニュースも関心を集めたが、専門的な治療が必要ともされる窃盗症に対応できる医療機関は少ない。自助グループで体験を語ることで罪と向かい合い、回復を目指す当事者が増えているらしいが、精神疾患は健常者と変わらない容姿で生活しているので見分けるのが難しい。悩んでいる人たちには1日でも早く治療してほしい。一方で万引きは犯罪だ。しかし責任能力がなければ責任阻却で犯罪は成立しない。商品を万引きされた経営者は不当利得として損失を補てんしてもらうしかない。
