これから観劇する方は読んではいけない (?)新歌舞伎座 八月 納涼公演のあらまし | ピーター こと 池畑慎之介 さんの情報ブログ

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こんばんは(*^_^*)
8日に観劇して、感激新たなところで、印象に残ったところを中心に感想を交えてつづっていきたいと思います。注・・・・・・読みたくない方は、読まないでくださいね(^_-)-☆


《第一部 四谷怪談》のあらまし(感想を含む)

幕開け、壮大な物語を予告してくれるかのような華やかで豪華な幕開けでした。粒ぞろいの役者さん達だと感じさせてくれます。今まで見た中では、ミュージカル『阿国』(=池畑慎之介さん 水も滴るイイ男役で出演)や井上ひさし原作『もとの黙阿弥』(=池畑慎之介さん 賀津子役はおいしい役か?!と思わせるくらいとても面白く演じる)の類の幕開けです。

ウィキペディアで調べてみたところ(笑)、『四谷怪談』は、いろいろな種類があるようですが、このたびの『四谷怪談』は、四代目鶴屋南北作『東海道四谷怪談』という歌舞伎狂言が元になっているようです。それをより一層ストーリーを簡潔化してたいへんわかりやすくしているし、登場人物のキャラとからみも一段人情味のあるものとなっていて、今回の『四谷怪談』を見た後には、幽霊なんか怖くなくなり、夜一人でいる時の物音にも動じなくなるくらいです。テレビをつけなくても大丈夫(^_-)-☆(笑)

お岩(=池畑慎之介)と伊右衛門(=松井誠)の出会いは、一目ぼれ。初々しいお岩が可愛らしいです。笑いの要素もたっぷり盛り込んだハッピーな幕開けです。

しかし、急転直下、あの『忠臣蔵』の浅野内匠頭による吉良上野介への刃傷沙汰のあおりを受け、浅野家家臣の岩の家は、父 四谷左門(=大村健二)が一気に職を失う形となり、傾いてしまう・・・いえ、その描き方は、もっとえぐくて、お岩は、父を、自分自身を、赤子(伊右衛門との間の子)を食べさせるために、売春宿で働かなくてはならないほど落ちぶれる。お岩が地獄以上の修羅場でそこまでがんばっているのは、わけあって(=伊右衛門は横領したと岩の父に誤解されていて疎んじられている)別れ別れに暮らしている最愛の伊右衛門との再会を夢見ているからなんです。
この場面、売春宿の壮大な装置が、お岩の置かれた極限的に苦しい身の上を、雄弁に物語ります。古代ポンペイ遺跡にも売春宿はありましたが、それを巨大化したイメージの作りでした。あの浅野内匠頭の一件さえなければ、お岩がこんな理不尽な身の上に陥ることもなかったのに。あのお嬢様がここまで・・・・・・と非常に重苦しい気持ちにさせられる力のある舞台装置でした。女郎達と客達、役者さんたちの演技も素晴らしいです。岩が、抱いてきた赤子を宿主の男に預けるところなんて最高にせつなかったです。けど、ちょっとしたセリフに笑いを誘われるのが救われました。岩はやってきた客に、「帯も解かないでいきなりだなんて」というようなセリフを言うんですが、逃げ回るわりにはけっこうわりきってやる気満々なお岩さんだなぁって感じで笑えました。しかもやってきた客は、岩の実妹お袖(=芳本美代子)の夫、つまり、お岩にとっては、義理の弟にあたる佐藤与茂七(=加納竜)でした。大笑いの巻で、見ているほうとしては、とても救われました。(つづく)


じゅん