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『週刊文春』は最新号(3月23日号)で日本スケート連盟の不透明支出問題を取り上げ、
同連盟理事の城田憲子フィギュア強化部長(59・立教大学心理学科卒)にまつわる様々な疑惑を報じている。

 かつてアイスダンスの選手だった城田部長は現役引退後、1995年に同連盟の理事に就任した。
 あるスポーツライターは、城田部長が選手時代から親交を深めていた人物こそ、今回の不正支出で名前の
挙がった久永勝一郎・同連盟元会長だったと同誌で指摘している。「久永氏の寵愛を受けた城田部長は
瞬く間に出世し、元会長を後ろ盾に、連盟で圧倒的な力をふるうようになった」とも語った。

 また同誌は、連盟が不透明支出に伴う赤字補填のため、国際大会で賞金を獲得した選手に対して経費徴収と
称した「ピンハネ」を行っていたと報じ、その統括責任者が城田部長だったとしている。
 この「ピンハネ」を巡っては、トリノ五輪の金メダリスト・荒川静香選手(24)のサイドともトラブルが
あったという。連盟が強化費用の追加負担を求め、荒川選手へ支払われるグランプリシリーズの賞金から
いきなり経費を徴収しようとし、同選手側が猛反発した、と同誌は報じている。

 荒川選手の母・佐知さんは取材に対し、城田部長とのトラブルについてはコメントを避けたが、経費徴収の
方法にある時期から変化があったことを認めている。

 渦中の城田部長は一連の「ピンハネ」疑惑について、事務局がやることで自分は把握していないと回答。
荒川選手サイドとのトラブルについては、「荒川が払わなければいけない分と日本スケート連盟が払わなければ
いけない分がありまして、選手の親御さんたちはなるべくなら払いたくないじゃないですか」と説明したうえで、
「荒川選手の場合はずいぶん(連盟が)出しているんですけど」と追加徴収の正当性を主張した。

スケート連盟裏金事件 肝心の女帝が海外逃亡
 スケート界の“ドン”がついに捕まった。日本スケート連盟元会長・久永勝一郎(75)は、側近らと共謀して6年間で6000万円の裏金を作っていた悪党だが、そういえば、あの「女帝」はどうなったのか――。

 連盟トップと側近の逮捕で、改めて注目されるのが“連盟の女帝”こと城田憲子・元強化部長(59)だ。

 フィギュア選手の育成から大会選考までを掌握し、安藤美姫を猫かわいがりしていたことで知られる。不正経理発覚で6月に引責辞任したが、彼女の身にも捜査のメスは及んでいた。

「きのう(3日)、東京・練馬区にある城田氏の自宅にも捜査員4人が訪れました。任意同行を求めるためです。ところが本人は不在で、応対した家人によると城田氏は単身カナダに渡っているようです」(捜査事情通)

 ホトボリが冷めるまで“国外逃亡”するつもりだったのか。城田氏には疑惑がゾロゾロある。

 久永は自分が経営する会社の家賃を連盟のカネで支払っていた。城田氏はそのマンションの名義人で、会社設立時には筆頭株主として配当金まで受け取っていた。

「海外遠征時には、久永はいつも豪華なスイートルームに泊まっていました。そして夜になると城田氏も一緒に、部屋でお酒のグラスを傾けるのです」(連盟関係者)

 アイスショーで得た利益330万円を連盟に報告せず、手元に保管していたことも発覚しているから、久永とともに裏金作りをしていた可能性も指摘されている。

「城田さんの夫は開業医ですが、一連の騒動で病院の評判はガタ落ち。さらに騒動の前後から、結婚して家を出たはずの娘さんや息子さんを自宅周辺で見かけるようになりました。母親を心配して、戻ってきたのかもしれません」(近隣住民)

 城田氏は捜査対象のひとりだけにいつまでも逃げおおせるわけではない。スケートの女帝も最後は着地失敗……。

【2006年10月4日掲載】

 生年月日 1946年7月4日生
 年令 55歳
 性別 女
 身長 150cm
 体重 47kg
 出生地 東京都
 職業 日本メディセル(株)
 出身校・在学校 立教大学