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彼の奇行は大別して2つ。
1.乳幼児や少年への愛着の噂
2.顔の整形
この(2)は特に目立つところです。
彼は父親から虐待を受けていた。ジャクソンファイブ全員が、とてもひどい虐待を受けていたそうです。母親が「死んでしまうよ。」と言うほどのものだったから、かなりひどいものだったようです。
彼は、近くに父親の存在を感じただけで「吐い」たというから、その憎悪は相当なものだったようです。その彼は、父親から「でかい鼻だな~、俺(の血統)ではないからな」と、彼の鼻の大きさを嫌い、妻の血統のせいにしたこともあるそうです。
こういったことは、1度や2度ではなく、何度も何度も繰り返し行なわれたようで、そうなると、本人は、きっと責められているという「被害者感覚」を心に抱くようになったことでしょう。また、意外なことに、親子の場合は、この被害者意識は後に「罪責感」→「自己懲罰」へと発展しかねません。
彼に限らず、人間は生まれながらにして「両親を最愛の人たちだと思いたい」し、更に「自分の人生に起きた出来事を全部快く肯定したい」と思っているものです。何故なら人は、体験が不合理であったり不遇であっても、心を支える機能の一面には強い自己肯定機能が働いているからです。しかし、人生の中でがっかりするような出来事が起きると、人はそれを肯定し切れなくなります。人間の自己肯定機能が本能だとすると、人間にはこれに匹敵する強い理性という機能が具わっているからです。
そして、ある出来事を肯定する気持ちと、否定する気持ちが衝突して、葛藤するようになります。しかし、その葛藤によって、苦心とか混迷といった気持ちが意識に充満すると、大変大きなエネルギーを使い、心が疲労困憊するので、心はこの状態を「抑圧」という機能を使って鎮めます。普通そんな状態を「イライラ」「ソワソワ」などと表現しますが、これをずっと続けるのは身体にとってよくない。そこで、人はそんな忌まわしい記憶を、無意識の中にある地下室に封じ込めるというわけです。
しかしそれは意識から薄れたり、消えたりしただけで無意識にはしっかりと刻まれています。だから、人生のところどころでそういった気持ちが衝動(欲求)となって出てきて、父親から責められた鼻や顔の整形をするようになったと考えられるわけです。
人によっては、見解が異なるかもしれないけれども、私の私見も合わせると、マイケルの顔は整形することで、かなり黒人から離れ、白人にちょっと近付いています。そして、自然な顔ではなくなってしまったのは、両親のどちらにも似たくはなかった、という気持ちの現れではないでしょうか?
鼻は女性の鼻を思わせる細くて小さい鼻となり、父親からの批難(お前の鼻は大きい)に従順に従う結果となり、その反面、整形の出来栄えは、彼の顔を自然な顔でなくし、彼が心底整形を満足しているとは私には思えません。
本当に欲する欲求ではない、つまりそれは「仕方なく」する行為であり、遠い過去に、マイケルの心を傷つけた父の言葉に対する肯定と否定とが、交錯した結果だと考えられます。
こうすることで、父を否定せず、自分の顔を変えることになるし、かと言って、顔の整形後のバランスは不自然な出来栄えであり、このアンビバレントな事実こそが、彼の心の分裂を示唆しているのです。
全く無関係な第3者からすると、その振る舞いや発言は異常だと写るし、とうてい理解出来ません。彼への注目度が世界的に高いのも、アーティストとしての素質以外に、奇行があるからに違いありません。
彼がリムジンに乗りながら、ファンの赤ちゃんのポスターを貰い受けているのを見て、彼が「ピーターパン」のファンであることと重ねずにはいられません。
彼は、幼い頃の自分を懐かしみ、哀れんでいると考えられます。それは、一般の私たちには計り知れない経験があるからに違いないし、それらを必死に受け止めようとするひたむきさが、彼に、赤ん坊の頃の自分を肯定したいという願望を生み出し、その象徴である赤ちゃんの写真やポスターに執着し、家には動物園や遊園地を作り部屋にはピーターパンが飾られ、それらが彼の心を安堵させるという構造かもしれません。
願望の中で生活するマイケルを見ていると、それがマイケルに限ったこことではなくて、ごく身近な私達の日常にも、頻々とそうしたことが起きているという気がします。
私達人間は、多かれ少なかれ、様々な願望によってかもし出された幻想を見ながら生きているのかも知れません。
この番組、『マイケルの真相』に対して、2003年3月12日に不服申し立てをした当のマイケル・ジャクソンが、my未公開フィルムをつなげて、お父さんの「彼は天才だ」という発言や子供を「愛してるんだ」という部分を放映しました。
結局、両親と兄、そして元妻などの弁護を受けたものの、父親からの子供時代の虐待は本当だったようだし、整形もしたということが分かりました。
私は、前回の番組(上記記述)では鼻の整形とピーターパン症候群を指摘しました。彼は顕著なこの2つの特徴を持っていました。
ただ、前回の番組で私が気付いていたものの触れなかったこと、それは彼が子供を愛しているということでした。
これは今回の反撃版番組の中でリポーターのバシーン氏も、しきりにマイケルの子供と接する姿を見て感動し、そして「涙が出るよ」とまで言いました。
それは私の見た限り2箇所のフィルムから観察されました。
マイケルがホテルの廊下を子供たちと歩いている時、1人の子供が
「ダディ、走っていい?」
と聞きました。その質問にマイケルは「勿論」と答えた。勿論と答えるときの声のトーンや間合いが、とても女性的に感じられたことを強調しておきます。
マイケルは、子供に優しい大人として、振舞えているのだろうという想像を、容易にすることができました。だから私は、あの場面で「マイケルは子供に優しい」と、そう感じました。
ところで、日本では殺人事件にまでなった2つの対比される少女誘拐殺人事件の犯人「宮崎勤」と「小林薫」は、いずれも、子供に怖がられないという点で共通しています。
宮崎は童顔で女性的な顔つき、小林は、車両の横を通り過ぎる少女を説き伏せて同乗させ連れ去っています。
私はこちらでも触れたように、小児性愛の男性は、子供が好きだという点で、物腰が柔らかく、笑顔が多く、全体に女性的な雰囲気を持っていると想像しています。
マイケルの、女性的な物腰や態度は、以前から周知のことです。子供に接するときの態度が、とてもおだやかで理想的な真の原因は、きっとマイケルの人格の素晴らしさにあるのでしょうけれども、小児性愛者に共通すると私が感じている点として、マイケルにも見受けられる特徴のように思っています。
未成年への虐待容疑をかけられていたマイケルは、無実となりました。
少年に対する性的虐待などの罪に問われたアメリカの人気歌手、マイケル・ジャクソン被告(46)が、13日カリフォルニア州サンタバーバラ郡地裁の陪審団から、すべての起訴事実にいて無罪の評決を下されました。
ジャクソン被告は03年11月、自宅兼遊戯施設「ネバーランド」で、当時13歳の少年の性器を触ったり、無理やり酒を飲ませたりするなどしたとして10の罪で起訴されていました。[2005.6.14]
ところで、マイケルが主に少年への性愛感を持っていたという噂が事実なら、マイケルには、同性愛志向があると言えます。近年の研究によれば、胎児がテストステロンを多めに浴びると、男女とも同性愛志向を持ちやすいそうです。
それは、男性の場合、男兄弟が上に2人いる3男以下に多く見られるそうです。また、そうした男女は、脳が男性脳であるため、器質的な特徴に加え、人差し指が短くなると言います。
マイケルの人差し指を探しました。これらの写真によれば、確かにマイケルの人差し指は、中指より短いことが分かります。
