66e785e3.jpg20世紀、女スパイとしてイギリス全土を騒がせたのが、ロンドンの高級コールガール、クリスティン・キーラーであった。彼女はウォード博士という彼女をスカウトしたロンドン社交界に顔の広い人物を通して、多くの有名人の相手をしていた。ある日、どこにでもありそうな一つの事件が起こった。一人の黒人が自分を裏切って他の黒人男と付き合っていると騒ぎ、あるマンションの玄関扉にむかって数発の拳銃を乱射したのである。このマンションにルームメイト、マンディ・ライス=デイヴィスと住んでいたのがクリスティンであった。幸いにして、クリスティンもルームメイトも不在でけがもなく、拳銃を乱射した男もつかまった。そして、これでよくありそうな事件が終ったかに思えたが、この事件から、なんとクリスティンの秘密が明るみにでてしまったから、ことは一大事であった。