相手を知る 

痴漢にあったときの助けの求め方

Q.あなたは電車の中で痴漢(ちかん)にあってしまいました。車内はぎゅうぎゅう詰めの状態で、誰もあなたが被害にあっていることに気がついてくれません。こういうとき、どうするのがいいと思う?


1もしかしたらカン違いかもしれないし、怒らせたりしたらよけいあぶないので、次の駅までガマンする。

2 「イヤ!」とか「やめてください!」とか言って、痴漢の被害にあっていることを、周囲の人たちにアピールする。

3 「助けてください」と、そばにいる誰か1人に助けを求める。


(3)は

50%

の人が選択しています。


最も効果的な方法です。痴漢は何も言わなさそうな女性を狙い、警察に突き出しそうな女性を避けるようです。そして混雑した車内を狙う痴漢は心理の達人です。大勢の目があるはずの場所は、じつは痴漢行為が成功しやすい場所なのです。


たとえば、具合が悪そうにしている人の側をだまって通り過ぎていく人たちを見たことがあるでしょう。自分もその1人だったことがあるかもしれません。じつは、「助けたほうがいいかな?」と思いながらも、多くの人が実際には援助行動を起こしません。傍観者(ぼうかんしゃ)になってしまいやすいものなのです。それは心が冷たいのとはまた別です。


痴漢を撃退するためには、正しい「助けの求め方」を知っておく必要があります。「援助行動と傍観者の関係」について調査した、心理学者のラタネの有名な実験があります。


こんな実験です。呼ばれた部屋で待たされているときに、ドアの下からもくもくと煙が流れ込んできます。どこかで火事が起きているのかもしれません。このとき、1人だった場合と、3人でいた場合とで、どういう行動をとるのか、両者の違いを比較したのです。すると、1人のときは75%の人が通報したのですが、3人のときはわずか38%の人しか通報しませんでした。さらに詳しく調べると、3人グループの中に、煙を無視する人が2人いた場合は、通報したのは、わずか10%だったのです。緊急事態なのに、ほとんどの人が見てみぬフリをしたのです。


一方で、社会科学者のクラークによるこんな実験もあります。電気工事をしている人が事故にあって、そばにいる人に「助けてください」とハッキリと助けを求めた場合、ほぼ100%の人から援助を得られました。電気コードに触れて自分もケガをするかもしれなかった場合でも、90%とかなりの確率で援助を受けられたのです。1人でいるときも、数人でいるときも、同様です。


つまり、相手が直接自分に助けを求めてきたときには、ほとんどの人は援助行動を起こします。でも、直接自分が助けを求められていない場合には、大半の人が援助行動を起こさないのです。間違いだったら恥ずかしいとか、誰かが助けるだろうとか思いやすいのです。「目撃者は大勢いたのに、なぜ誰も助けなかったのか?」とよく言われるのも、こういう理由からです。


ですから、あなたが痴漢にあっていても、あなたが助けを求めない限り、誰かが自主的に助けてくれる可能性は低いのです。他に乗客がたくさんいて、むしろたくさんいるほど、みんな傍観者になってしまいます。でも、助けを求めさえすれば、ほとんどの場合、助けてくれるのです。


ただ、漠然と「助けて」と声を出すだけでは、あまり効果がありません。自分が言われたわけではないとみんな感じて、やはり傍観者になってしまうからです。そばにいるひとりの人に「助けてください」と頼むのがベストです。直接自分が頼まれれば、断る人は少数ですし、もしその人が断っても、そういう場合は、そばにいた別の人が助けてくれます。


これはかなり勇気のいる行為ですが、人に助けてほしいときには、最も確実な方法です。ぜひ勇気を出してみてください。



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毒親も痴漢も暴漢もみんなおなじ

自分に逆らわなそうな人相手に

鬱憤晴らしてるだけです。