言葉遣いと悪行
将棋の名人は、頭の中で将棋盤をぐるりと回して、相手の立場に立って盤面をながめてみるそうです。相手の立場から見てみることで、自分の側からでは気づかなかったことにも、気づけるのです。相手に立場からものを見るというのは、さまざまなシーンで大切ですが、ワルに勝つためにも大切です。今回は、自分がワルになったつもりで考えてみてください。
Q.あなたは悪徳リフォーム会社を設立することにしました。社員教育をするうえで、社内での仲間同士の言葉遣いは、どんなふうに指導しますか?
1「てめぇ、バカやろう、いっぺん死んでこい」みたいな、汚い言葉遣いをさせる。
2お客を騙すためにはキレイな言葉遣いが大事なので、日頃からキレイな言葉遣いをさせる。
相手を知る
診断結果
(2)は
82%
の人が選択しています。
※あんまり問題文読まないで
「悪徳商法に対応する場合」の
社員教育のつもりで選んでしまいましたw
社員に悪事をさせるためには、このやり方は不適切です。社員の心に悪事へのためらいが生じてしまいます。
「言葉遣い」と「悪い行い」には、じつは大きな関係があります。
心理学者のバロウズらが、こんな実験をしています。
「単語の書かれたカード」を使ったパズルを、2つのグループに行ってもらいます。一方のグループのカードには「行儀の悪い言葉」が書かれています。もう一方のグループのカードには「行儀のいい言葉」が書かれています。
その後、行動にどういう変化が起きるか観察したところ、行儀の悪い行動をとるパーセンテージが、「行儀の悪い言葉」に接したグループのほうは60%、「行儀のいい言葉に接したグループ」は15%でした。
パズルの時間は5分でした。たった5分、行儀の悪い言葉に接しただけで、4倍もの人たちが行儀の悪い行動をとるようになったのです!
言葉はそれほどまでに、人の行動に大きな影響を与えるのです。
昔は「キレイな言葉遣いをしなさい」と大人は子供をずいぶん教育したものです。でも、今ではそんなことは古くさいとされ、汚い言葉遣いのほうが、自由な若者のようなイメージがついています。それがいいことか悪いことはともかく、汚い言葉遣いが、社会全体のモラルの低下やマナーの悪さの原因の1つになっていることは、この実験から間違いないと言えるでしょう。
言葉使いの汚い人は、「表面的な言葉遣いではなく、心の中を見ることが大切」と言いますが、表面的な言葉遣いを汚くしていると、心の中のほうも、これほどに強い影響を受けるのです。
「言葉遣いが汚くても、心が正しい人はたくさんいる」というのは、たしかにその通りです。しかし、同じ人が、キレイな言葉遣いをしている場合と、汚い言葉遣いをしている場合では、やはりキレイな言葉遣いをしているほうが、より悪いことをせずにすみます。
軍隊などが、ことさらに汚い言葉遣いをすることがあるのは、そうすることで攻撃行動をとりやすくなるからです。
気持ちが悪いほうに傾きそうになったら、キレイな言葉遣いを心がけてみると、いくらかブレーキになるでしょう。それは自分のブレーキになるだけでなく、あなたの言葉に接した、他の人の心にもいい影響を与えるのです。
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これまさに父方の話でございますね。
ヒアリングしたくないのに汚くて下衆な会話を聞かなくてはいけないのは最低な気分でした。