バイト仲間の盗みをオーナーに報告できる?
Q.あなたは小さい商店のオーナーです。アルバイトを2人雇っています。最近、レジからときどき小銭がなくなります。どうやらバイトの1人が盗っていて、もう1人は見て見ぬふりをしているようです。
こんなときあなたなら、どちらの対策をとる?
1このまま2人の様子をうかがう。盗るのをやめたり、目撃しているほうが報告してくることを期待。
2監視の目を増やすために、もう1人、バイトを雇う。
うーーーん
タイムリー!!
2にしてみた。
(2)は
46%
の人が選択しています。
某コンビニでは、新人のアルバイトには「商品がなくなったらバイトを疑え!」という内容のビデオを最初に見せるそうです。お店側もアルバイトの窃盗で困っているのでしょう。
大型店やチェーン店などなら防犯用のカメラがあって、そこに仕事の様子も写されるので、アルバイトするほうも、真面目に働こうとします。でも、個人商店のように小さな店舗だと、「じつは従業員を監視しています」というようなカメラの設置にはなかなか踏み切れないものです。では、どうすればいいのでしょう? 人を増やせばいいのでしょうか?
じつは「バイト仲間が目の前で小さな盗みを働いたときに、何%の人が雇い主に報告するのか」いう調査研究があります。それによると、1人で目撃したときには、24%の人が自発的に報告してきました。ところが、2人場合には、19%の報告率だったのです。1人より2人のほうが報告率が下がったのです。
普通に考えると、いっしょに目撃した人がいるほうが、報告率は上がりそうなものです。しかし、現実はその逆だったのです。なぜでしょう? それは、もうひとりに対して「告げ口をする人間と思われたくない」という心理が働くからです。
また、自分が報告すると、いっしょに目撃した人も事情を聞かれたり、まきぞえになってしまいます。「そういう迷惑をかけたくない(迷惑をかけることで悪く思われたくない)」という気持ちも働くからです。そこで、「たいした金額じゃないし」とか「面倒なことに関わりたくないし」などと自分を納得させて、黙ってしまうのです。
したがって、バイトの人数を増やしても、かえって盗みを報告してくる可能性は減ってしまいます。もちろん、次に雇ったバイトが、とても正義感の強い人で…という可能性もあります。でも、一般的には、正義感というのは、人数が増えると、かえって失われていきやすい面があるのです。
ですから、バイトは増やさないほうがいいでしょう。そのままでいるほうが、「やっぱり言わなきゃ」という気持ちになりやすいのです。
もしかすると、今、バイト仲間の盗みを目撃して、オーナーに報告するべきか悩んでいる人もいるかもしれません。他の仲間が見逃していると、自分だけが報告するのは、なんだか裏切り者みたいで、なかなか勇気がわかないでしょう。でも、他の仲間もあなたと同じ気持ちかもしれません。一度、他の仲間にも相談してみるといいでしょう。
★仲間の犯罪を告白する勇気がわかないのは、正義感がないからではなく、状況のせい。本当に黙認していていいのか、他の仲間と相談してみましょう。