妻は女優になりたかったらしい。いろんな人になって演じるのは楽しいだろうなってよく言う。


妻は

今の仕事をあと数年で定年退職するのだが、辞めたあと本気で女優になるつもりなのだと最近気がついた。


昨年の暮れ、オーデションに行くと言って出かけたことがある。ミュージカル劇団の体験会だったが、その場でスカウトされたらしい。


で、冒頭のチラシにあるミュージカルの舞台でデビューすることになった。村人の役だ。主役の背景で歌って踊るらしかった。


女優というよりはエキストラだろうと私は軽く考えていたが、正月明けの練習会でセリフのある役に昇格?したという。


矢島四賢婦人

女性の地位向上と教育に尽力した郷土の偉人の一人「徳富(旧姓矢島)久子」の役だ。


久子は、日本の新聞王/徳富蘇峰とベストセラー作家/徳富蘆花の母親である。




役作りをしなくてはと妻がいうので、二人で益城町の四賢婦人記念館に行ってきた。


初心者🔰の妻に役をつけた劇団のボスも凄いが、受けた妻も見上げた根性だと思う。



藤原秀昭監修

『1日1話、読めば心が熱くなる 365人の仕事の教科書』致知出版


1ページ読み切りで著名人のありがたい説話が書いてある。雑誌『致知』&インタビューや対談からの引用だ。


「自分を育てるための三つのアプローチ」と題してタラサ志摩スパ&リゾート社長の今野華都子(こんのかつこ)さんの言葉が紹介してある。


「できません」「やれません」と言ったら、すべての可能性の扉が閉まります。


ボスの指令を断らなかった妻の女優への道は大きく進展するだろうとつくづく感心した幕内の出来事だった。