『流星ひとつ』って本は

沢木耕太郎が

藤圭子との対談を

会話文のみで綴った

異色のノンフィクションだ。


生い立ちから

人気絶頂で

引退を宣言した

藤圭子の

心中を語らせた

渾身のインタビュー。


一度は

発刊を断念したらしい。


が、

藤圭子の死に際して

24年のときを経て

刊行された。


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夜、一人で音楽を聞いて、泣くんですか?

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胸の奥をさらわれたような気がするんだよね。好きな男の人に体をさわられると気持ちがいいように、歌というのは、心を、さっとさわるんだよね、あたしの胸の中を、ね。だから、自然と涙が出てくる。

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歌を聴いて

泣けるっていうのがいい。


加齢とともに私も

涙もろくはなったが、

さすがにね、

歌を聴いて

泣いたことはない。



最近

藤圭子にハマってる。


発端は

桑田佳祐のDVD

『THE ROOTS 』





藤圭子の「新宿の女」を

桑田佳祐は

気持ちよさそうに

歌い上げていた。


昭和歌謡の

ダイジェスト版。

後半の曲は朧げではあるが

リアルタイムで

聞いていた記憶がある。


藤圭子の歌

泣きそうになる。