無精ヒゲ男、オシャレヒゲのプロに弟子入りしてみた | バイク hid 取り付け、hid リレーレス

バイク hid 取り付け、hid リレーレス

バイク hid 取り付け、hid リレーレスの最新情報。日が改まるので、こちらのサイト–バイク hid 取り付け、hid リレーレス情報網をよろしくご配慮ください。

オシャレヒゲマスターへの道:
 誠Style編集部から「これを使って、“オシャレヒゲ”にチャレンジしてみてよ」と、P&Gから発売されたばかりの「ジレット フュージョンプログライド スタイラー」を手渡されたのが、ちょうど1カ月前のことだった。

【オシャレヒゲマスターへの道:無精ヒゲ男、オシャレヒゲのプロに弟子入りしてみた】

 フュージョンプログライド スタイラーは、簡単にヒゲをスタイリングできる電動シューバー。人一倍ヒゲが濃い筆者は、これまでも何度かオシャレヒゲに挑戦してきたものの、ことごとく「むさ苦しい、ただの無精ヒゲ」に終わってきた。それだけに、意気込んでチャレンジしてみたのだが……。

 このときの顛末については、「どうなる無精ヒゲ男、オシャレヒゲに挑戦」に記した。結論だけを書くと、確かにフュージョンプログライド スタイラーを使えば「オシャレヒゲ初級」ぐらいまでなら誰でも簡単に手が届く。ただし、そこから中級・上級へとステップアップするには独学では難しそうだ。

 というわけで、今回は「オシャレヒゲのプロ」に弟子入りし、オシャレに見えるヒゲの作り方を伝授してもらうことに。師匠となるのは、横浜でメンズ専門のヘアサロン「B-collector」を営む理容師の丸山尊人さん。腕利きの理容師として日々活躍する丸山さんだが、実はそれとは別にもう1つの顔を持っている。それが「ヒゲ倶楽部のリーダー」だ。

●ヒゲの達人に入門することに……

 ヒゲ倶楽部? そう、ヒゲ倶楽部である。ヒゲ倶楽部とは、ヒゲを剃る立場にある理容師と、カミソリメーカーとがタッグを組み、ヒゲのスタイリングやトータルケアに関する啓蒙活動を広く展開している組織。いわば「オシャレヒゲのプロ集団」なのだ。

 ちなみに自己流でのヒゲ作りの反省点の1つは「ヒゲの伸ばし方が中途半端」だったこと。今回は、丸々1週間、ヒゲを伸ばしっ放しにしたのだが、われながら相当むさ苦しい無精ヒゲ面だ。

 一方、丸山さん。きれいに手入れされた、いかにも「オシャレな」ヒゲを蓄えている。さすがはヒゲ倶楽部のリーダーだ。師匠、どうやったらヒゲをオシャレに見せることができるんですか?

丸山師匠 多くの人が「顔を正面から見たときのヒゲ」の見え方を気にしますが、これが間違い。重要なのは横顔なんです。だれかと対面して話すときも、真正面から相手の顔をじっと見据えることって、あまりないですよね?

 なるほど、そう言われてみれば確かにそうだ。まじまじと見つめられると、思わず目をそらしてしまう。だから、少し横から見たときのヒゲの印象が大事なんですね。では、具体的にはどうヒゲを整えればいいんでしょうか、師匠?

●教えその壱:ヒゲのラインを決めろ! それだけで輪郭がシャープに

丸山師匠 ヒゲの「外側」のラインをきっちり決めましょう。それから顎や首筋周辺の余分なヒゲをきれいに取り除いてやれば、顔の輪郭が一気にシャープに見えます。逆に「内側」、つまり頬側には、それほど気を遣わなくても大丈夫です。

 おもむろに筆者の顔にメイク用ペンシルでヒゲのラインを書き込む丸山師匠。まずは、もみ上げから顔のエラに向けて直線をズバッ! 次に顎先からエラに向けてズババッ!

 このラインでヒゲを整えれば顔が細く見えるのだ。なるほど、線を引いただけでも、かなり顔の印象が変わった。ちなみに、このラインを曲線にしてやると、逆に顔をふっくら見せることも可能だという。

●教えその弐:顎の下はV字だ! 顎の下に影を残すな

 では師匠、顎の下の辺りは、どのようにヒゲを残しましょう?

丸山師匠 顎下のヒゲを「丸く」残す人が多いのですが、これだと顎下に影ができて顔が大きく見えてしまいます。ここも多くの人が誤解していますね。顎下は骨のラインに沿って「V字」に整えるのがポイントです。

 V字! ほー、これは目から鱗である。確かに丸山師匠の顎ヒゲも、顎下はきれいなV字ラインを描いている。

丸山師匠 これらのポイントを押さえれば、もうコツはつかめたも同然です。では試しに、顔の右半分のラインだけを整えてみましょう。

 師匠はフュージョンプログライド スタイラーを手に取り、顔に引いたラインの外側の無精ヒゲを剃り落としていく。ブーン、ジョリジョリ……。さらに仕上げとして、5枚刃カミソリのアタッチメントを付けて、丁寧に剃り上げる。

 出来上がりを見ると、何も手を加えていない左半分との差は歴然! スッキリしたというよりも輪郭がシャープに見える。顔の印象をこれほどまでに左右するとは、ヒゲのスタイリングはなかなか奥が深い……。

●教えその参:口ヒゲは毛穴に相談だ! まばらなヒゲは剃れ

 次は顔の中心部分、つまり鼻下や口周辺のヒゲの番だ。まずは、どんなスタイルにするか師匠と相談だ。

丸山師匠 これだけ生えていれば、口の周りを「囲む」スタイルも可能ですが、ちょっとしつこい印象になりますし、メンテナンスの手間も掛かります。今回は、清潔感重視で口ヒゲと顎ヒゲを切り離したスタイルにしましょう。

 まずは口ヒゲ。ここはヒゲのラインをはっきり出した方が清潔感がある。

丸山師匠 口周りは人によって毛穴がばらついているので、ヒゲが生えるところと生えないところがあります。だから、伸ばしっぱなしにするとだらしなく見えるのです。毛穴が密集しているところ以外はすっきり剃り落として、ラインをはっきりと作りましょう。

 確かによく見ると、口ヒゲの周縁部は毛穴がまばらなうえ、ヒゲがあちこちに向かって生えるので、ぴょんぴょん跳ねた感じだ。まずはこの余分なヒゲたちを一気にトリミングしてやる。

 しかし、トリミングしただけでは微妙に剃り残しがある。かといってT字カミソリでは細かいラインがなかなか付けにくい。ここで威力を発揮するのが、フュージョンプログライド スタイラーの「ピンポイントトリマー」機能だ。

 実は5枚刃カミソリアタッチメントの裏側に、1枚刃のカミソリが仕込んである。これが鼻下や口の周りなど、カミソリを入れるスペースが狭く、かつ曲面が多いところのヒゲのラインを整える際にとても重宝する。

 こうして、丸山師匠に顔の右半分の口ヒゲと顎ヒゲのラインをきれいに整えてもらった結果……左半分との違いは歴然! こうやって「ビフォー・アフター」を同時に見比べるてみると、ラインを整えることが顔の印象にどれだけ清潔感をもたらすか、一目瞭然だ。

●教えその肆:グラデーションで立体的に見せよ!

 「さあ、これで完成!」かと思いきや、実はまだやるべきことが残っている。ヒゲの「長さ」を整えるのだ。

丸山師匠 人間の顔には凹凸があります。これに合わせて顔の中心部のヒゲは厚く残し、周辺部に行くに従って薄くするのがポイントです。例えば、眉毛も眉頭を一番濃くして、顔の外側にいくにつれて薄くしますよね。それと一緒で、ヒゲにもグラデーションを付けるのがコツです。

 こうすることで、顔全体をシャープに見せる効果があるのですね、師匠。フュージョンプログライド スタイラーに付属する2ミリ用、4ミリ用、6ミリ用の3つのコームアタッチメントを使い分けるのだ。

 まずは2ミリ用でもみ上げから顎のラインにかけてのヒゲ、そして口ヒゲの端の部分を軽く刈り上げる。そして、顔の中心部にいくに従って、4ミリ用、6ミリ用とアタッチメントを付け替えながら、長さに変化を付けていく。

●教えその伍:道具は正しい持ち方で持て!

 こうして顔の右半分のヒゲが完成! さすがプロの仕事、いかにもオシャレなヒゲだ。

丸山師匠 さあ、できましたよ。お疲れさまでした。

 あ、いえ、まだ左半分が……。

丸山師匠 残り半分は、自分でやってみましょう。

 ……やっぱり、そうなるんですね。

 というわけで、師匠に整えてもらった右半分のヒゲの形をお手本に慣れない手つきで……。ああっ、残すべきところを剃ってしまった!

丸山師匠 持ち方が間違ってますね。こうですよ、こう!

 どうしても剃りにくいところがあったので、肘を高く挙げ、腕が顔の周りを1周するような、どうにも人間の関節の可動限界を超えた格好で剃っていたのが間違い。ヒゲの場所によっては、フュージョンプログライド スタイラーを逆手に持ち替えて、手をスムーズに動かせるようにすべきだったのだ。

丸山師匠 おお、なかなか上手いじゃないですか。

 師匠は、ほめて伸ばすタイプだ。おだてるのがとても上手い。「そうか、少しずつ上手くなっているのかな」と調子に乗っていると、ああ、また余分に剃ってしまった!

●教えその陸:ヒゲはメンテナンスが命!

 最終的に師匠に顔全体のヒゲを整えてもらった完成形がこれ。施術前の写真と見比べていただければ、顔全体の印象の違いは歴然としているだろう。さすがはプロの仕事である。

 ただし丸山師匠いわく「ようやく無精ヒゲをきれいに整えたというレベル」。オシャレヒゲの完成形には至っていないという。

丸山師匠 まだ、ヒゲの長さが足りません。毛穴が「暴れている」状態なのでヒゲが上を向いたり下を向いたりバラバラの方向に生えています。ある程度の長さになると、自然に生える方向もそろってきます。だから、暴れているヒゲを切ったり、トリミングしたりというメンテナンスが必要です。芝生の手入れと一緒ですね。

 芝生の手入れか、なるほど。現在の筆者のヒゲは、いわばようやく芝生を植えたばかりの状態というわけだ。オシャレヒゲに至るまでの道のりは、まだまだ長そうである。

[吉村哲樹,Business Media 誠]