今日も爽やかな朝を迎えている福岡です。

 

 

 

 

今日は、会社の都合・あなたの都合について書きたいと思います。

 

最近の中小企業を取り巻く状況は、非常に厳しい経営環境におかれそこで働く社員の皆さんにとっても、過酷な労働条件の中で必死に頑張っておられるというのが現状です。

 

現に、弊社のクライエントにおいても「下請け」の状況から抜け出せずにもがいているところも多々あります。

 

残業や人間関係といったストレスで精神的に追い詰められたり、ストレスを発散する事が不得手な人等は、出社が出来ずに退社に追い込まれていることも現実としてあります。(中小企業は、体力がありませんので、休業保障をしてあげる期間に大手企業と大きな違いが当然あります。・・・就業規則等での差です)

 

皆さんも良く耳にするものに「うつ病」があります。これは、本当は正しい「病名」で呼ばなくてはならない病気でも、何でもかんでも一括りにしている現実があります。

 

一概には言えませんが、実態として大手企業の人事部門で約1割しかその現状が把握されていないそうです。又、あるデータによると、一ヶ月以上休んでいる社員のいる会社が、全体の約6割もあるそうです。

今や肉体的な怪我や病気を抜いて、精神的に病んでいる割合の方が圧倒的に多いという時代です。

 

弊社でも、「メンタルヘルス」や「ストレスマネージメント」といった形で研修業務等をさせて頂いておりますが、病んでいる社員さんが最近特に多くなってきましたね。

 

実際、この病気を知らない人が、精神的に病んでいる人と会社の中で接する度に言ってはならない事やしてはいけない事をやってしまい、益々精神的に追い詰められている人が増えているのも事実です。

 

先ず、大事な事は、立派な「病気」なんだという認識(周知)が絶対に必要だということです。悪気は無いのに言ってしまう、ということを防がねばなりません。言われている方は、言っている人よりも何十倍も傷ついています。

 

予防の意味では、

① バランスのとれた食事をする(食事療法)

② しっかり運動する(有酸素運動)

③ 大きな世界で考える(「新しい考え方」の導入)

等があります。

 

但し、これは「会社」全体の事としてやらないと意味がありません。なぜなら、社員の皆さんが「意識」して取組めないからです。

 

よく「うつ病」には、真面目すぎる人とか○○タイプの人がなりやすい、とか言います。

これに関しては、絶対と言っていいほど当たっていないと思います。誰でもなる病気なのだという認識が必要だと思います。

 

確かに「傾向性」は否定しませんが、ストレスの状況(条件)が、それぞれ違うということも確かです。

三個のストレスでなるという人もいれば十個のストレスでもならない人もいるわけです。

 

講演会等で、前の高いところから見ていると、危ない人や既にしっかり病的な人等がすぐに見つけられます。早くしないと予防ですまない(専門家に任せるしかない等)ことになり、大事な人材を失う事にも繋がり兼ねません。

 

そして、あくまでも予防であって「絶対に深追いしてはいけない」という事を肝に銘ずる必要があります。

責任が取れないと判断したら、出来るだけ早く専門医に任せる事です。

 

近年の自殺者(2.7万人以上)の数を見ると解るように、30~40才代が非常に多くなっています。会社で一番力になる、稼ぎ頭のクラスの年代が痛んでいるわけです。

 

今この現代社会において、会社の事業承継を考えた時に、このままの状況が進めば非常に恐ろしい未来を想像してしまうというのは私だけではないと思います。

 

又、私の友人のカウンセラーが20代後半の女性を一生懸命にカウンセリングをした結果、非常に元気(躁状態)になって帰って行ったそうです。しかし、残念ながら3日後に自殺した、という話を後になって聞きました。

 

実際、私も弊社のクライエントの経営トップからの電話で、危ない経験をした事があります。非常に元気になって出てきたので、しっかり発破をかけて激励するつもりだというお話でしたので、それは良かったと言って電話を置く寸前に気がついたことがあります。

 

そうです、躁(そう)状態が高ければ高いほど鬱(うつ)状態は、低くなるという事です。山が高ければ高いほど谷は深いのと一緒の事です。慌てて経営トップにソフトランディングをお願いした事は言うまでもありません。

 

「企業の都合」というのは、絶対ではありません。会社に命をかけるという勇ましいサラリーマンに言いたいのは、命を掛ける対象を間違ってはいけないという事です。

 

命を掛けるのは、あなたの愛する、守るべき人に掛けるべきです。「あなたの都合」は、絶対です。なぜなら、あなたがあなた自身の人生の主人公だからです。

 

そういう意味では「企業の都合」と「あなたの都合」のバランスがとても大事なのではないかと思います。

こういう「考え方」が出来るようになった時に、あなたはあなたらしくストレスと対峙できるのでないかと思います。

 

                                                          

 

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