事の始まりは「時は春、日は朝…」と流れるような筆遣いで書かれたブラウニングの詩。お店のかたに声をかけ、スマホでカシャ。

 

ロバート・ブラウニング「春の朝」(はるのあした) 訳:上田敏

Robert Browning, 1812-1889年、イギリスの詩人

 

「この書は、実はうちの母が書いたものです」とZEN Cafe Marinaの店長、高田滋さん。

お母様や故郷の話に続き、飛び出した言葉は「実は私、近江商人の6代目なんです」。

 

「ここで、ちょっと豆知識!」

近江商人とは、江戸から明治時代にかけて活躍した滋賀県(近江)出身の商人。

織田信長による安土城下の「楽市楽座」が、のちの近江商人の繁栄に大きく貢献したといわれています。

 

半年ほど前に旅行した滋賀県で、偶然見かけ心を奪われた「近江商人発祥の地」という看板。

「近江商人」という言葉の響きの美しさ。

いったいどんなところなんだろう・・・。

歴史のロマンを感じつつ、時間の関係で訪れることができず心残りでした。

 

ところが、突然、近江商人の子孫が目の前に!

歴女としては、ここぞとばかりに根ほり葉ほり聞くわ、聞くわ。

負けずに6代目の滋さん、話すわ、話すわ~。

で、二人が盛り上がっているうちに出された食事はすっかり冷めてしまいました(笑)。

 

「ここで、初代 高田善右衛門さんを紹介!」

17931868年。呉服で身を立て、その働きぶりは「尋常小学修身書 巻四」にも掲載されたほど。「第十三 自立自営」の項目に高田善右衛門が17歳の時に、わずかなお金を元手に自分で働いて家を興そうとしたこと、いつも正直で倹約をして一生懸命働いたので立派な商人になった、との話が掲載されています。

 

高田善右衛門の「善」と「然」「禅」「膳」「全」の意味を込めた

ZEN Cafe Marina

 

近江商人には「買い手よし・売り手よし・世間よし」という「三方よし」という精神があります。自分のことよりもお客様のことを考え、みんなのことを大切にして商売をすべきという考え方です。

それが、6代目にもしっかりと受け継がれているのを感じました。

 

ZEN Cafe Marinaは、発酵発芽玄米などもある自然志向のお店。

ライブカフェやイベントスペースなど、多種多様な利用ができ、とてもアットホームです。

 

そしてなにより「近江商人」のことを聞けば、熱く語ってくれる。

歴史好きには、これが一番のごちそうです!!

 

Zen Cafe Marina (ゼンカフェマリーナ):

 東京メトロ有楽町線 麹町駅 4番出口徒歩2分、https://zencafe-marina.jimdo.com/