天門の試練  33 | シンイ二次小説でんべのブログ

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テレビ討論会生配信の最中
スタッフに成り済ました
コン大統領を狙うテロリストが
現れた。コン大統領に向け
放たれた散弾銃が今命中するかと
思われた時、SPであるヨンが宙を
舞った。


たまたまテレビを待合室で付けて
いたウンスの美容整形外科の患者が
「ぎゃ~~ぁ」と奇声を発した時
何事?と患者さんに危害が
およんだのか?と診察室を飛び出した
ウンスの目に飛び込んだ映像は
心臓をぎゅっと掴まれたような
衝撃があった。
愛しい人の背中に弾が命中する瞬間
だったのだ。


ヨンが宙を舞い、コン大統領を庇い
撃たれてしまった・・・。
SPならばあたりまえの行動なのだ
ろうが、ウンスにしたなら

「嘘、これはテレビの演出よね」
と、思ったに違いない。


「このSPの方は、先生の旦那さん
ですよね?、先生!すぐに行かなきゃ
旦那さんの所へ、さあ早く!!」


腰が抜けたようにロビーに座り込む
ウンスに患者の一人が声を掛けると
ウンスはようやく我に返り
看護師に後を託すと白衣のまま美容整形
外科を飛び出していた。
気が付けば財布もスマホも手元にない
どうやって連絡つければ?
どこに行けば?
そんな事を考えいると一台の車が
横付けした。


「先生!スマホと鞄お持ちしましたよ
乗って下さい!。じきにお父さんや
お母さんも駆けつけますから
さあ、早く!」


看護師のウォルが愛車に乗り
駆けつけてくれた。


「あ、ありがと..
どこの病院に運ばれたか
知らないけど・・・とにかく
テレビ局に行けば分かるわよね?」


「そうですね、先生?
テレビ局に電話してみてください
奥さんなんだから教えてくれる
はずですから」


「えぇ、そうします。。。」

ウンスは渡されたスマホから
テレビ局へ電話をする。
番号はネットを調べ繋がった。


「あ、あのチェ・ヨンの妻で
ユ・ウンスと言いますが
主人が撃たれたのを
テレビ中継で見たのですが
命に関わる怪我なんでしょうか?
どちらの病院に運ばれましたか?」


テレビ局スタッフの説明によると
弾は背骨をかすめ心臓のいっぽ手前
で、屈強な筋肉により止まった
様子だと、詳しい事は搬送された
病院の医師の診断を待たないと
分かりかねますと説明を受けた。

運ばれた病院はウンスが以前勤めて
いた総合病院らしいと連絡が
入っていますと。


「そうでしたか・・・コン大統領は
ご無事でいらっしゃいますか?
あの人が命がけで守った大統領ですから
怪我などされていたら
あの人が悲しむので・・・」


「コン大統領もご無事です。
旦那様が守り通して下さいました
から、私達クルーも旦那様の回復を
切に願っております」


車が総合病院に横付けされたのは
20分後の事、ウンスが医師として
勤めていた病院と言っても
時空を旅する前であり
今の所、誰も知る人物はいない。
とりあえずは受付まで小走りし
子細を話すとOP室前に案内された。


「大丈夫ですよ。
弾を取り出すだけの手術と聞いて
います。弾が残っていれば
後々厄介な事に成りかねないと
先生がおっしゃってましたから」


「そうですか、良かったです」

ほっと一安心してると
コン大統領がお忍びで姿を見せた。


「すまないがチェ・ヨン殿の奥方か?
今、手術してるのはチェ・ヨン殿
で間違いないか?」


「大統領!お怪我はございませんか?
本当に災難にあわれましたね。
罪を憎んで人を憎まずとの諺が
他国にはありますが
私は主人を撃った犯人を一発
ひっぱたいてやりたいです。
人としては最悪ですから」


「あははっ、威勢が良い奥方さんだ
わたしはヨン君のお陰で
怪我はしてはいないが、犯人は
すぐに取り押さえられ今頃
取り調べ中ではないかな。
どんな意図でわたしを狙い
バックに誰かいるのか?
厳しい追及をされているはずだ」


「・・・いつも危険と背中合わせで
ご活躍されていて頭がさがります。
これにめげる事なく職責を全うして
頂きたいと思っております」


ウンスは思いの丈を口にし
頭を下げていた。
そんな時、執刀医が二人の前に
姿を見せる。


「コン大統領!わざわざお越し
頂き、ご苦労様でございます。
患者さんは無事に弾は取り出しました
が・・・敢えて筋肉を膨大させ
弾を止めたとしか言いようのない
現象でした。詳しい事は
本人が麻酔から覚めたら奥様に同席
してもらい、説明させてください。
では一応ICUの方へ移動致しましたので
そちらで待機していてください」


ウンスは腰が抜けたように
床にへたり込み、泣き声をあげる。
愛しい人が命の境をさ迷い
無事に峠を越えたと聴けば奥さんとも
なればあたりまえの事ではあるが・・・

そんな時、ウンスの両親が
息を切らしながら
駆けつけてくれた。


「ウンス!?ヨン君は?
あなたが泣いていると言う事は
・・・。大丈夫よ、私達か
ついているわ。ひとりにはさせない
心を強く持つのよ」


ウンスのそばに駆け寄り
背中を優しく擦る母、そばに
コン大統領がいるのも眼中にない
様子であった。


「お母さん・・・ありがと
でも違うの、無事にOPは済んで
弾も取り出す事に成功して
頂いたのよ。
お母さん、お父さんからも
先生にお礼を言ってくれたら
嬉しいわ。それにコン大統領も
駆けつけてくださったの」


「あら、そうなの?
良かったわ。本当に、先生?
ご迷惑お陰してすみません。
息子の命を救って下さり
ありがとうございます。
ふふふ。コン大統領?お忙しい中
わざわざありがとうございます。
御礼申し上げます・・・。
ついでと言ってはなんですが
息子にはこのお仕事は辞めさせます
のであしからずご了承くださいます
ようお願い申し上げます」


「直球ですな・・・。ですが
ご子息からもその話は
聞いています。一月後と話して
いましたがお身体が回復するまで
その位はかかりましょう。
ですので、今日を持ちまして
退職扱いと致しますので
ご安心ください。ですがご子息のような
SPは二度と現れる事はないと
思っておりますよ、大変優秀な人材
でしたから」


大統領はそう言葉を繋ぐと
本人との面会は後日と言い残し
その場を後にする。

そんな後ろ姿が寂しい姿に見え
母親は言いすぎたか?と
少しは後悔していた。


それから三人はヨンが運ばれた
ICUに急ぐのであった。


先生の説明もウンスは合点がいって
いた。なぜならヨンは内功の持ち主で
あり、SPをするにあたり
万が一に備え、鍛錬をおこたうことは
なかったのだ。
何があろうと生きてウンスの元に
戻るとの一途な思いからである。

・・・・・

皆様こんにちは。

ひとつきも更新が空いてしまい
本当にごめんなさい。


日々の暑さと仕事と家事の重労働で
スマホを開く余裕がありません
でした。帰ってきたらご飯支度も
嫌な程眠たくて、でも口を開けて
待っている大きなヒヨコの為に
せっせと支度をしながら眠った
こともしばしば・・・笑。
歳には勝てませんよ~~!


汗だくで仕事をしてますから
シャワーを浴びたりすべてを
終え、布団に入るのが24時をまわり
朝5時起きです!


ですが8月に入り仕事は少し落ち着き
暑さの季節を過ぎれば少しは
更新できると思います。
それまで気長にお待ち頂けたら
幸いです。


ヨンは助かりましたね。
良かった~~!