櫻  12 | シンイ二次小説でんべのブログ

シンイ二次小説でんべのブログ

シンイ二次小説を書いています



「なんなんだ!この痛みは!
この俺に何をしたんだ!!
ぐっっ…痛くて痛くて辛抱できぬ
俺に何をした!応えろ」

「キ殿…その様に
暴れてはなりませんぞ。
皮膚移植と言う前代未聞の
手術をされたばかり故
安静が寛容ですのでよろしいか」

術後一刻ほどで
その眼が開くと同時に
キ・チョルは痛みに顔を歪め
暴れ出していたのだ。
ふと己の身体に目をやれば
布でぐるぐる巻きにされ
素肌が見える隙間もない。
その痛みは術後数日たった今でも
和らぐ事がないのだ。
試しにと己の内功を試してみたが
氷功が全く現れる気配もないのが
キ・チョル自身焦りを隠せない
要因の一つでもあったのだ。

「何を騒いでいるんです?」

「おっ、医仙殿?お身体はもう
大事ございませぬか?」

「はい。チャン侍医
ご迷惑お掛けし申し訳ございません
一人で大変だったはずです。
おかげさまでぐっすり寝る事が
出来ましたがちょっと眠り
過ぎたようです。ごめんなさい」

ペコリっと頭を下げる傍らで
ヨンも頭を下げていた。

「さてと、患者さんを
診させて頂きますね。
まずは・・・あっ!お元気になら
れましたね。でもまだ抜糸も
済んでませんから油断は駄目です
からね。それに感染症も
心配ですからね。うふふっ」

「トギの薬草が功をそうしました。
激痛を和らげる南蛮ギセルと言う
薬草を秋に積み乾燥させた物を
煎じ飲ませたり、時には
直接布に染み込ませ患部に浸透
したりとトギの活躍が成果を
見えてきたようです」

「そうなんだ。
トギ、ありがとうね。
ごめんなさいね…私がダウンしたから
大変だったはずよ。本当に
ありがとう…」

患者さんのそばでずっと看病する
トギの手を取りウンスは感謝と
労いの言葉を掛ける。

『あたり前だ。見殺しなんて
出来ない。これでもこの地で
いちばんの薬医員と自負して
いるんだ』

「薬医員で高麗いちと自慢して
おりますぞ」

「そうなの?。だけど
自慢してもおかしくないわ。
私の世でも通用すると思うの
見たこともなかったはずの
開腹手術をして見事対応して
くれたんだもの、凄い事よ」

ウンスの言葉をチャン侍医が
伝えると、トギは照れたように
そっぽを向き薬房へと駆け出して
行ってしまった。

「うふふっ、かわいい。
さて、貴方はどうかしら?
痛むわよね。仕方がないわよ
皮膚移植をしたんだから。
じゃなかったら、貴方死んで
いたわよ」

「死んでいた?何が言いたいのだ。
俺は不死身なんだぞ。死ぬなど
あり得ぬわ!」

「そう・・・呆れた!人間が
不死身なんてあり得ないわ。
文明がずっと進んだ私の世でも
不老不死の薬なんてないし
ま、薬や手術や色んな事が
発達し、今に比べたら長生きは
出来るのかも知れないけどね」

「そうなのか?・・・行って
みたいものだ。なれど俺の内功が
使えぬのは何故なんだ?」

「それは分からないわよ。
内功の仕組みを詳しく知らないし
皮膚移植との関連があるのか
ないのか、それは医者の許容範囲を
越えてるから」

「・・・」

ウンスにピシャリと言われ
キ・チョルは押し黙ってしまう。
相手が誰であろうと物怖じしない
芯の強さにそばでじっとやり取りを
見ていたヨンとチャン侍医が
苦笑いを浮かべていた。
そこへウダルチに護衛された王様が
姿を見せる。

「王様…」

「よい、そう護衛を睨むでない
余のわがままなのじゃ。
キ殿の具合はどうかと思うての…
こうみえてもキ殿も余の民故
それと国いちの税を収める御仁で
あるからして医仙に礼を述べねば
と思うての…医仙?
キ殿をよう助けてくれたの
礼を申すぞ。なれどキ殿は
妹御がおわす元へと行って貰う
事にする。これ以上揉め事は
余や民にしわ寄せが及ぶことに
なると思うての」

王様の気配は感じとっては
いたもののチュンソクを
ぎろりと睨み付けるヨンに
王様はそれを手をお挙げになり
思いもしない策を口にされた。
その策は見事成し遂げられるのか
それは誰にも分からない
のであった。


・・・・・

思いもよらぬ策だこと!💦
無事に成し遂げられますように
王様?頼みますよ😁

また新しいコロナ株が出てきました
ね😅いつになったら
収まるんだろう??💦
もう疲れました~😭

家に帰れば手洗いはこまめに。
マスクは必須。消毒も必須。
はぁ~😱ですね。


ポチっとして下されば嬉しいです


にほんブログ村 小説ブログ 韓ドラ二次小説へ
にほんブログ村