櫻  6 | シンイ二次小説でんべのブログ

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「すごい!!」

ウンスは思わず歓喜の声を上げた。

重厚な門をくぐると広く手入れされ
庭がウンスを出迎えてくれた。
木々には冬囲いが施され
代々受け継がれるであろう屋敷を
護るように何本も天高く聳えている。
新緑の季節になれば素晴らしい
光景になるだろうと
誰もが想像できる圧巻であった。

「お帰りなさいませ。チェ尚宮様
ぼっちゃま・・・この婆は嬉しくて
前がみえません」

頬を涙で濡らしながらも
腰をくの時に折り曲げる使用人。

「急に呼び立てすまなかった。
息災でおったか?ヨンジャ。
医仙殿?この婆やは亡き兄上の代に
屋敷に奉公してくれていた者
なのじゃ、ヨンが屋敷を飛び出し
主が不在となった為、暇を申し
渡したが、たまに手入れに通うて
くれていたのじゃ」

「そうでしたか…初めまして。
ユ・ウンスと言います。
宜しくお願いしますね。うふふ」

不意に差し出された手に
戸惑いを隠せないヨンジャだったが
ウンスはその手を取り
強引に握手をかわす。
その屈託のない笑顔にヨンジャは
直ぐに虜になってしまったようだ。

「若奥様…使用人に過ぎない
婆のためにありがとうございます。
なんなりとお申し付けください」

「婆なんて。まだまだお若い
ですから…それにこの手
働き者の証です。ひび割れ・・・
痛くないですか?
これね、とってもよく効きますから
お休み前にたっぷり塗ってください
ね」

「さ、中へ参ろう。
ヨンジャ?茶を頼むぞ」

「かしこまりましてございます」

叔母に案内されウンスは
屋敷内へと脚を踏み入れ再び
目を見張る。

磨きあげられた廊下が黒光り
し、冬の日が差し込み反射する程だ。

決して贅の限りを尽くした
調度品ではないが
趣味のいい落ち着きのある卓や
椅子、そして飾り棚や本棚が
並んでいた。
両班が屋敷を構える、この一帯は
己の権力を誇示するかのように
贅の限りを尽くした屋敷が並ぶ中
チェ家の屋敷は違っている。

「私達の世でも有名なんですよ…。
チェ家の家訓は、えっと・・・?
黄金を石ころと思えでしたよね?」

「なんと!医仙殿の世でも
祖父から代々伝わる家訓が伝わって
おると?」

「ええ。伝わっています。
質素倹約を基本とし、王家に
忠誠を尽くした人物だったと
学生の頃、古文書で記憶があります。
でもまさしく家訓通りの生家です
落ち着がありとっても素敵です」

チェ尚宮の問いにウンスは笑顔で
応えていた。
椅子へ腰掛けるよう促され
ヨンの隣に腰掛ける。
向かいにはチェ尚宮。

「医仙殿…単刀直入に申すが
甥の嫁として、この屋敷の女主として
この地に嫁いではくれまいか?
甥は医仙殿を恋慕っておるようじゃ。
勿論この地に留まる事が
何を意味するかは分かっておる。
二度と里の親御殿には会えぬ苦しみ
や、友もおらぬ寂しさ…。
されど甥や私が精一杯の温もりと
絆を医仙殿、いやウンス殿と
分かち合うつもりでおる。
返答は急がずとも良い
よくよく考えてみてはくれまいか」

「叔母上!唐突に何を申す!
医仙殿に迷惑であろう。
それに婚儀の申し入れは
男がするもの。
叔母上は・・・」

「お前に任しておいては
うじうじ悩むばかりで話が
一向に進まぬではないのか?
私は回りくどいのは嫌いでな
…医仙殿がチェ家に嫁ぎ
お前とともにこの国の要と
なってくれると信じたいのじゃ」

叔母の言葉にヨンは目を見張り
口出しするが、それを制してまでも
叔母が思いを口にしていた。
ウンスもまた突然の申し入れに
驚きを隠せないでいたが
差し出されたお茶を一口
口に含み気を落ち着けたから
叔母にあたるチョ尚宮と
隣に腰掛けるヨンと視線を
交わし自身の想いを口にする
のである。

「私・・・・・」

・・・・・
おっ?ウンスは何を語る??

毎日激務で更新がままならず
本当にごめんなさい。
女優さんがコマーシャルする
疲れが回復する?
錠剤を買って飲みだしました。
効くのかしら?

ではでは仕事行ってきます😅

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