櫻 5 | シンイ二次小説でんべのブログ

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「欲しい物を遠慮なく
言ってください。俺が買って
差し上げますゆえ」

「えっ?良いの?
でも悪いわ・・・そうだ!
私のお給料ってどうなってるのかな
?確かめてくれないかしら。
でね…そこから前借りって形で
借りるのはどうなか?
人に貸し借りを作りたくない
性格で・・・ご厚意は
嬉しいんだけど」

「成る程、王様にお伺いを
立ててみましょう。
今は俺に甘えてはみませぬか?
俺も使い道がなく困っておる故
俺に協力してはくれませぬか」

元旦で市中は賑やかさをますなか
ウンスは王妃様から拝領した
チマチョゴリを身につけていた。
いわばウンスの勝負服と言っても
いいほど、白い肌に映えて
よく似合う空色のチマチョゴリで
ある。少し紅を差し赤髪も
ひとつに纏めすっきりして
凛として医員として働く
美しさが内から滲みでていた。

「どうしたの?そんなに
見られたら恥ずかしいじゃない?
それともこの姿が可笑しい
かしら?」

「否、良くお似合いです。
・・・敢えて申すなら
肌を晒してはほしくはありませぬ
・・・お、お、俺のまえだけに
○×□★・・・・」

頬を染めらしくもなく
しりすぼみとなり語尾は聞き取れない
程に言いよどむヨン。

「えっ?なんか言った?
聞き取れないんだけど??」

「・・・な、何を所望ですか?
おっ?藍色の布地・・・主?
この布地をチマチョゴリに
仕立てては貰えぬか?
あっ?採寸とな?誰がするのだ
ならぬ、ならぬ!俺がする!」

露天が並ぶ布地の店の一件で
店主とヨンの攻防が続く中
ウンスは目をパチパチさせながら
それを見ていた。そんな中
忍び寄る気配・・・ヨンは
それにも気が付かない程
主と駆け引きを続けている。

「ですが…旦那様?
採寸は難しいのでございますよ。
だからですね~・・・困りましたね
・・・」

「俺を誰とおもうておる?
俺に間違いなどない!・・・
痛っ」

「お前は戯けか!」

「叔母上・・・いつの間に」

「私の気配にも気づかぬとは
情けない護軍じゃの。
お役目を丸投げし
馬鹿者が!!」

後頭部をいきなり叩かれ
ヨンはうしろを振り返ると
呆れ顔を露にした叔母でもあり
王妃様をお守りする
武女子の長でもあるチェ尚宮の
姿に驚きを隠せないヨンであった。

「丸投げなどしておらぬ。
役目は済ませておる故
案ずる事はない」

「チェ尚宮さん!
どうなさったんです?
街中でお会いするのは初めて
だから驚きました。うふふ」

「医仙殿?息災であったか?
夕べは何やら賑やかな夜を過ごした
らしいが…こやつは体温が
暖かいゆえゆっくり眠れたようじゃ
の・・・」

「叔母上!!」

「えっ?体温が暖かい?
へっ?・・・と言う事は
夢じゃなかった?
誰かにしがみついて眠っていた
ような夢を見ていたとばかり
思っていたんですが…目が覚めたら
布団に温もりがまだあって・・・
えぇ~~~っ、恥ずかしい~」

すべて見透かされたかの様に
チェ尚宮が発した一言に
ウンスは悲鳴をあげ顔を赤らめ
ていた。

「医仙殿?こやつが女人を
暖めるなど未だかって一度も
耳にした事はない。
以前に許嫁はおったが
清い間柄だった筈なのだ。
どうであろう…チェ家には
亡き兄上が残した屋敷がある
そこへ行って見てはくれぬか?」

「屋敷ですか?
私が足を踏み入れても
良いんでしょうか??」

「あ、あの…お取り込み中の
ようですが、この反物
どうなさいます?」

「すまぬ。これで足りるか?」

反物を小脇に抱えウンスの背を
押す形でヨンとチェ尚宮は
我が屋敷へ向け歩を進める。
ウンスと言えば何がどうして
こうなった??とばかりに
困惑顔をさせながらもそれに
ならい歩き出していた。


・・・・・

あらら😅
叔母様まで登場しいきなり屋敷へ
案内される模様です。
戸惑いと驚きでウンスは
歩き出しましたよ😅
またお付き合いくださいませ🙇

今日も仕事・・・さすがに
疲れました。
行ってきます。

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