出逢うまで(いつか必ず) 22 | シンイ二次小説でんべのブログ

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「今から両親の元へ行くぞ。
明日は講義がないって言ってたな
俺も休みだからちょうどいい」

「えっ?こんな雪道大丈夫なの?」

「問題なしだ。俺を見くびるなよ」

スマホを三回線増やし、ウンスに
一台あとの二台はウンスの両親に
渡すつもりのヨン。
ショップを出た頃には雪が
しんしんと降り寒さも厳しくなり
つつあった。

「寒くないか?」

「暖房入ってるから大丈夫よ。
ねぇヨン?チュホンって名前の
愛馬いたわよね?この車に乗ると
思い出すのくりくりお目目が
愛らしい愛馬だったなって」

「そっか、チュホンか・・・
懐かしいな~ウンスが思い出して
くれて嬉しいよ。
あいつもどこかで生まれ変わって
いるかも知れないけど
今は馬で走らないしな・・・」

「そうよね・・・。
スマホの事なんだけと
本当に構わないの?
こんな高価なスマホを親にもなんて
・・・あぁ~~なんだか自分が
情けなくなるわ。何から何まで
ヨンに頼るなんてさ・・・。
私のお守り大変じゃない?
いやにならない?」

「クックッ、アハハハ!
そのセリフ前世では
口癖だったんだぞ。
なんだか嬉しくなるな。
ウンスが当時のウンスになる日が
近いかも知れないぞ」

「そんなに笑わなくても…
あの当時もヨンはイケメンだった
けど、相変わらずのイケメンぶり
だしさっきだって女子に囲まれて
さ・・・」

「おいおい、やめてくれよ。
他の女子には興味ないと
言っただろう。俺はウンス一筋
なんだから知ってるだろう」

車中でこんな会話が続き
二時間弱でウンスの実家へと
着く事ができた。

「起きてるかな。
もう22時だし寝ちゃたかな・・・
あ!良かった明かりが漏れてる」

リビングからか寝室からか
僅かな明かりが漏れていた。
ウンスは玄関を叩き両親を呼ぶ。

「お父さん~お母さん~
遅くにごめん!ウンスだよ~」

カチャっと解錠された音がし
驚き顔の母親の姿があった。

「どうさたの?ウンス
どうやってきたの?まさか
喧嘩して家出してきたとか?」

「もぅ~酷いなぁ~。
ヨンも一緒だから安心してよ
上がっていい?
ちょっとヨンからプレゼントしたい
物があってね、押し掛けたの」

「ウンスの家なんだから遠慮しないで
上がりなさい。ヨンさんもどうぞ」

「夜分にすみません。
お邪魔します」

きっちり整理整頓されたリビング
に通され父親を待つ二人。
ヨンは背筋をピンっと伸ばし
椅子の背もたれは利用していない。
『そりゃ緊張するわよね…』
なんてウンスは思いながら
暖かいお茶の用意を手伝う。

「どうしたんだね?二人とも」

「すみません。義父様
夜分申し訳ございません。
どうしてもこれを渡したく
ウンスを連れて参りました」

差し出された紙袋を覗くが
箱に収められ中身は見えない。

「なんだね、これは?」と父親が
箱を開けると新品のスマホが
現れ、父親は驚きながら
スマホを箱にしまい蓋を閉じて
しまう。

「スマートホンってものだよな。
どうしたんだい?」

ヨンはそう問われると丁寧に
自分の思いを説明する。
誘拐の時も、スマホを持っていれば
位置情報で居場所がすぐに分かって
いた事や、離れていてもすぐに
連絡が出来る便利さを伝える。

「高いんじゃないのか?」

「ご心配には及びません。
僕には既に両親がいません。
身内は叔母が一人です。
勝手にですが、お二人を
実の両親と思っておりウンスと
ともに親孝行の真似事をさせて
頂きたく思いますので
僕に任せて下さい」

「母さん?どう思う??
これはめんたま飛び出す位
高いんだぞ。俺には払える甲斐性
ないぞ」

「確かにあれば便利だけど・・・
どうしましょう、お父さん・・・」

「お父さん、お母さん…ほら
私にも持たせてくれたの。
でね…甘えてもいいのかなって
もちろん無駄なおしゃべりには
使わないようにしてさ・・
でも、アプリを取り込めば
無料通話や色んな会話ができるの
だから、私の出世払いと言う事に
したからヨンに今は甘えちゃおう
よ。良いでしょう?」

ウンスの駄目押しで
無料通話ができるならと両親も
了解し、甘える事にした。
それからヨンの手解きで
ウンス、両親ともスマホの使い方を
習いあったと言う間に日付が
変わってしまっていた事に気が
ついた。

「あらっもうこんな時間に
なってしまったわ。
ウンスもヨンさんも明日は
休みだと言ってたわね?
泊まりなさい。ヨンさんは
お父さんと寝てもらって
ウンスは母さんとでも構わない
わね?」

「私は構わないわ。ヨン?
大丈夫?」

「俺は小さい頃に両親を
病気で亡くし、親子で寝た
記憶があまりなくて・・・
是非義父様と眠りたいです。
ご厚意に甘えても宜しいですか」

「もちろんよ。お布団出して
くるから待っていて」

母親は嬉しそうに寝室へと走る。
そしてそれぞれの寝室と言っても
ウンスの両親はとても仲が良く
ひとつのベットで眠りにつく習慣が
あり、近い将来になるのか…
ずっと先になるのか…それは
当人同士の努力次第で
自分達の様な仲睦まじい夫婦と
なって欲しいと切に願う
母親の想いが溢れ出る笑みであった。

・・・・・

良かったね~。
両親がスマホを受け取り
いつでも愛しい娘と話せるし
万が一の時は居場所が分かるのよ。
うふふ😁

このお話はスマホが出だし始めた
初期の頃の設定です。
まだまだスマホも高く(いまでも
高いですが)ラインアプリが
巷で広がり無料通話ができると
話題になった頃としています。

わあ~いわぁ~い三連休です!
仕事の方もいらっしゃるのかな
・_・頑張って下さいませ・_・

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