出逢うまで(いつか必ず) 13 | シンイ二次小説でんべのブログ

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結局、ウンスは
チェ氏の美容整形の一室を借り
間借りすることになった。
引っ越しはチェ氏の仲間が
引き受けあっと言う間に終わりを
告げる。

「俺の仲間を紹介しておくよ。
このノッポふたりはチュンソクと
トクマン。で、この猿みたいのは
テマンだ。太いのはチュソク
で、こっちの細マッチョはトルベ
昨年の武道競技で意気投合し
仲間になったんだ」

19才のウンスには周りの屈強な
男らに唖然とするが
精一杯の笑みを浮かべながら
挨拶する。

「は、初めまして、ユ・ウンスと
言います。おじ・・・いえ、皆さん
は、武道をしているんですか?
すごく強いでしょう?
私もやってみたいと思っていたん
です。医者には体力が必要だと
思っていますから
体幹を鍛えたいって思うんです」

「かわいい!・・・
でもさ、おじさんはひどいなぁ
せめてお兄さんと呼んでほしいよ
名前でも構わないし。
因みにおれ?トクマン。
みんな警察官なんだわ
チェ・ヨン先輩は芯の強い男気で
男が男に惚れる…あ、決して
変な意味じゃないから勘違い
しないで」

照れながらそう呟くウンスに
対してトクマンの口から
チェ氏を持ち上げる言葉が出る。
人の感性としてあるのだろう
男が男気に惹かれた集う事が。

ウンスは挨拶しなきゃと右手を
出し、握手をする。
この国の古くからの習わしとして
目上の人と握手をするとき
左手を添える。若いウンスにも
その感性はあるようだ。
みんなと握手をして最後にチェ氏
の前に立つ。

「あ、あの…ご挨拶が遅れました。
改めて、ユ・ウンスです。
これから宜しくお願いします」

「あっ、宜しくな。
でもよ?俺が一番あとはないだろう
・・・悲しいな~・・・。
それとお前ら、すぐに手を洗え
ウンスの残り香を持ち帰るな!」

前世の記憶があるのはチェ氏のみ。
それでもみなは理不尽な要求にも
逆らえずそそくさと手を洗い
退散していくのであった。

「メシはどうする?
これから毎日の事になるんだぞ」

「自分の事は自分でしますから
お構い無く。今までも自炊して
たから…ちゃんと出来ます。
話は変わりますが、こんな広い
部屋、良いんですか?」

ふと見れば広さ20畳ほどの部屋
そしてトイレやシャワールームも
兼ね備えている。アパートは
ワンルームでトイレとシャワーが
一緒と言う狭さであった。
それに比べても広さは倍以上
何よりトイレとシャワーが
別なのは魅力的である。

「構わないさ。空き部屋だから
家賃もいらないし、気にしなくて
いいよ。窓も広いし、ただ陽が
惜しげもなく降りそぞくから
日焼けには注意が必要だけど。
ウンスの荷物はこれだけか
・・・?」

「はい」

「よし、ベッドやテーブルや
いろいろ買いに行くぞ。
冷蔵庫もいるよな」

ウンスの手首を掴み
チェ氏は駆け出し、近くの量販店
めがけ車を走らせる。
直に到着するとあれやこれやと
買い求め配達日取りを決め
一息つく。

「遣ること素早くて目が回ります。
いつもこんな感じなんですか?
それと、その・・・金額確認して
なかったですよね?
あまり高いのは返せませんけど…」

「良いんだ。あの部屋をリホームした
時、家具は俺好みにすると決めて
いたから、返しは不要だ。
だけどご不満は却下するから
そのつもりでな。
良いだろうカーテンが空色
ベッドからテーブルに至るまで
白で統一したかったんだ」

「分かりました。甘える事にします
おじ・・・いえ、チェ先生は
信用できると、私の中の私が
伝えてるんです」

「一歩前進したんだな。
良かったよ。信じろ俺を。
誰よりもウンスを守るし
安心して俺の側で医者を目指せ
応援してるからな。
一応あの並びの一番奥の部屋が
俺の部屋だからキッキンは
下の階降りたらすぐにある
自由に使って構わないから
まぁ~たまに仲間が集まる時が
あるから煩くなるかも知れない
けど、宜しくな」

「はい」と笑みを浮かべながら
帰路につく二人。
これから始まる同居生活に
どんな困難が待ち受けようとも
乗り越えれるとウンスは
信じる。この人も信じるに値する
人なんだと改めて感じた
ウンスであった。


・・・・・

とうとう同居した模様です。
懐かしい仲間も出てきましたよ~
チュソクやトルベもいる!
ワクワクです(笑)

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