出逢うまで(いつか必ず) 7 | シンイ二次小説でんべのブログ

シンイ二次小説でんべのブログ

シンイ二次小説を書いています



チェ・ヨン。
高麗時代より続く名家
若くして御家継ぎあとは
お嫁さんを選び、子を成し
先祖代々続く名家を絶やさぬように
と、幼き頃より周りから言われ
続けてきた。
だが本人は地位も名誉も富も
全く興味がなく、うんざりして
いたが、自身の名の通り
偉大なご先祖の名を頂いたからには
その名を汚す事だけは避けている。
凄腕と言われるには訳があった。

「やっと会えた」

まるで旧知を見るような優しい
眼差しをウンスに向ける。

「えっ?私を知っていますか?」

「もちろん。俺は貴女を待って
いたんだ。ユ・ウンス、貴女を」

サム医師もそれは寝耳に水のようだ
ただの美容整形医と思って
いたのだ。
自身は名を告げたが
彼女の名を告げた覚えはない。
顔を見ただけでその名を言い当て
優しい眼差しを向けるこの男
何者なのか??サム医師は
注意深く話に耳を傾ける。

「幸い他の患者はすべて
キャンセルしてもらったんだ。
俺の話をゆっくり聴いてほしい。
俺は高麗時代に実在した大将軍の
子孫なんだが…それだけじゃないんだ
その時代の記憶がある。
それにこの古民家はチェ家の別宅
跡地。貴女と過ごした屋敷なんだ。
本宅には、王命で婚儀をあげた
第一夫人が居たからそこには
戻らず、ウンスと過ごした
思い出の屋敷跡、いつか再び
貴女と再会し、ともに暮らせたら
と願いこの地を守り抜いた。
そして俺はウンスを拐い悲しい
思いをさせた事、ご両親に
お詫びしたいんだ」

「前世の記憶・・・私が貴女の
奥さんだった??・・・」

「そうた。ウンスは俺の嫁。
これを見て欲しい」

今の時代でもその名を知らない
者はいないだろう。
駆逐艦にもその名が付く程の
同士であり、戦に負けなしと
言われた武士である。

古びた古文書を差し出されるが
漢字が苦手なのか、ウンスは
眉間にシワを寄せ黙り込む。

「ウンスさん、読んでさしあげま
しょう。貸してください」

サム医師がとっさに助け船を
出し再び古文書を開く。

「第二夫人と眠る。
名は、柳・・・夫人としか
綴られてませんね。
同姓の別人の可能が大ですよ。
お気になさらずとも
良いのではないかと…それに
例え前世で夫婦だとしても
今の時代関係ないでしょう。
ウンスさんはチェ氏をご存知
なんでしょうか?」

「初めてお目にかかると思います。
私に前世の記憶など有りませんし
困りました。…でも広告を
見た時の大きな背中と横顔が
すごく懐かしく引かれたのは
確かですけど・・・」

「ですよね。歴史を繰り返す
必要はないと思いますよ。
ウンスさんはウンスさんの新しい
人生を送れば良いんです。
僕とともに」

「はっ?僕とともに。
サム先生!またまた冗談ばっかり
うふふ」

男の好意など体験した事のない
ウンスは口を開けて笑う。
そんな中
チェ氏の眉間がピクピクと動くと
その間に割って入り
鬼の形相をさせ口を開く。

「こうして引き合わせて
頂いた事には感謝申し上げる。
なれど某チェ・ヨンこの方なしでは
生きていけぬ故お引き取り
願いたい。この方は某が護る!」

先祖の魂がのり移った物言いで
チェ氏は語尾を強め
そう吐き捨てる。

・・・・・

皆様おはようございます。

送迎バス乗りました。
あと一週間頑張ればお盆休みに
入ります。
私は実質あと4日ですが
6日から16日まで11連休です。
長~~い!
帰省行かなくて良いと思うけど
旦那の親も80過ぎの高齢ですから
実家から出歩かず顔を見に帰ります
旦那に後悔はさせたくないので。

ウンスに前世の記憶がないのに
ヨン?どうする?


ポチっとして下されば嬉しいです

にほんブログ村 小説ブログ 韓ドラ二次小説へ
にほんブログ村