鈴蘭  75 | シンイ二次小説でんべのブログ

シンイ二次小説でんべのブログ

シンイ二次小説を書いています




空飛ぶ野鳥が羽を休めるように
乗用車が静かに地上に降りると
鬼剣と言われる剣を天高くかざし
雷功を放ち合図を送っていた様子で
地へ降りた乗用車を目視すると
剣を鞘に収めるヨン。
その背に庇うのはウンスであり
王様、王妃様である。

「・・・叔母上!!どれ程案じた事か
何ゆえ…何ゆえ屋敷に顔を出さぬ
のですか!何ゆえヨンジュンと
天界におるのです?」

叔母の姿に驚きながらもヨンは
声を荒げる。

「ヨン、あまり叱らないであげて
叔母様にもストレスはあるんだから
ちゃんと話合わないと・・・
それにしても叔母様のお姿
いかしてますよ。
見立てはヨンジュンさんかしら
春らしい色合いでとっても素敵
ですよ。ねぇ王妃様?」

「よう似おうておるぞ」

「・・・王様、王妃様このような姿を
お見せし申し訳ございませぬ。
私のような者の為に、遠くまで
いや…世を越えてまでおみ足を
お運びくださり有りがたく思うと
ともに、真に忝なく・・・」

「よいのだ。ここが先の世である
のだな・・・されど真昼のように
輝いておるのぅ…してチェ尚宮?
持つべき者は
身内じゃ…どれ程大護軍が
案じていたことか、昼は
役目をこなし夜な夜なあちら
こちらと駆けずり回り
そちらのおのこと一緒に違いない
っと、結論を導き出したのじゃ」

「そうじゃ…王妃の言うとおりじゃ
チェ尚宮。なれどどの世を旅して
おるのかまでは結論が出なかった
故、先ずはおのこの生まれ育ち
場からと天門を潜れば
大護軍がそなたらの気をいち早く
察し、たどり着いたと言う訳じゃ」

本願である鉄原には遠い縁者は
いるものの身近にはヨンの身内は
チェ尚宮ただひとり。
幼き頃から付かず離れず
見守り、時には母となり時には
父となり叱咤激励していた叔母。
暗闇迫る都を愛馬を走らせ
高台まで上り精神を集中させ
叔母の気を探り肩を落とし
屋敷に戻る日々が続いていた。

ヨンジュンとチェ尚宮が2058年に
着いたのは今日なのだが
高麗では一カ月もの月日が流れて
いたのだ。
ヨンは人知れず不安に押し潰され
そうな心を探られないようにと
冷静を装い屋敷へ戻り、翌日には
別の場所を探すと言う日々が
続いていたのであった。

「まあ、まあ…皆さんお揃いに
なって、叔母さんの話に
耳を傾けて頂けませんか?
そうだ!おれのマンションが
近くにありますから行きませんか
なんならお泊まり頂いても
構いませんが?」

「そうさせて頂きましょう…
こんな姿で未来に居たら
怪しまれますから、うふふ」

ヨンジュンの提案を後押し
する形でウンスも笑みを浮かべ
ながら説明する。
確かに近未来の世ではチマチョゴリ
姿の人は誰も見当たらない。
幸いにも辺りが薄暗いが
高層ビル群から漏れる灯りで
その姿は通り過ぎる通行人が
クスクスっと笑い声が漏れる程
場違いな姿なのだ。
そんな通行人に対応に苛立ちを
露にするヨン。

「チッ…ヨンジュン殿・・・
ウンス、王様、王妃様の身の安全を
第一にしたいのだ。
場を借りてもよいか」

「うんっっんヨンっば!
王様や王妃様が
先に言うべき言葉じゃない?
私は後で良いんだから」

「侍医…よいのじゃ。
大護軍の一番は常に侍医ゆえ
気にも止めておらぬぞ」

いつもなら叔母であるチェ尚宮が
小言を言うのだが、今は成を
潜めただただ恐縮するチェ尚宮と
王様や王妃様を伴い
ヨンジュンは皆を誘導し
高層ビルの中へと入っていくので
あった。


・・・・・

皆様おはようございます。

また地獄の一週間の始まりです。
日曜日だけの休みは辛い!
夕食の作りおきで休みを
費やした気がします・・・。

宮城沖で震度5強の地震があり
10年前の震災の余震??
えっ?余震?10年過ぎても
余震なの?っと思うのは私だけ?
どこで起きてもおかしくない
地震大国日本!!
皆様改めて防災グッズの点検を
しましょうね。私も点検しましたら
賞味期限が過ぎていました。
水、缶詰、入れ替えしなきゃです。

仕事に向かう送迎バスの中ですが
密です!どうにか考えて~密は
いかんのよ~💦

ポチっとして下されば嬉しいです


にほんブログ村 小説ブログ 韓ドラ二次小説へ
にほんブログ村