鈴蘭  70 | シンイ二次小説でんべのブログ

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遠くに見え隠れする騒ぎに
李成桂は焦り出していた。

「おい、あれに見えるは何とぞぞ」

「はっ、あれは・・・最後のあがきを
しているのでございましょう。
案ずる事はないと思われます」

「そうであるか?凄い圧を感じる
のだが…呑気に構えていて
害は及ばぬのか?」

「大事ないと思われます。
何せ、こちらは二万の大軍ですから
高麗軍など赤子の手を捻るも
同然であります。この地が皇帝の物に
なるのも時間の問題かと。
それに妃も…ですが皇帝
確かに美しい女人ではありますが
幾分お年を召されていらっしゃい
ますが・・・皇帝のお立場なら
引く手あまたでございましょうに」

お付きのソン・ヨンジャにあれや
これやと身振り手振りで
促される李成桂だったが
眉を潜め、護身用の剣を振り回し
その手の甲目掛けぐさりっと
突き刺したのだった。

「ぐっっ、な、何をなさいます!
い、痛いではございませぬか!
わたしが何かいけない事を
・・・ぐっっ、、軍医!
はよ、軍医を呼ばぬか!!」

「余の妃となるお方を愚弄するのは
断じて許しまじき行為以後心せよ。
さもなくば次は命を持って
償ってもらうぞ」

李成桂はソン・ヨンジャを
睨み付けながら吐き捨てるように
声を荒げる。
ソン・ヨンジャは、直ぐ様軍医の
治療を受けるが急ぎ都へ戻り
王宮侍医であるウンスの治療を
受けると騒ぎ出す始末である。

「すきに致せ。
もう戻らぬでよいぞ。
余の目の前から消え失せろ」

「・・・皇帝・・・」


雷功を纏う二人に敵うはずもなく
ヨンとヨンジュンは、あっと
言う間に、新高麗軍大将である
李成桂の天幕までたどり着いていた。

「な、何事ぞ。
我が軍はどうした!!
何故、敵の大将が目の前におる
どいつもこいつも役だたつめが!」

怒りを露にする李成桂と
天幕を守ろうと押し掛ける
新高麗軍に、ヨンは剣先を向けると
雷功が一気に溢れだし
まるで竜の如く、敵兵士目掛け
突き進む。ヨンジュンはと言うと
雑魚相手は面倒とこれまた
手をかざすと、雷功が
兵士らを吹き飛ばす。

「如何致す?
素直に王宮へおいでになれば
命はお助け致すが?」

ひとっこ一人いない天幕で
李成桂は肩を落とす。
ふと目をやれば
ソン・ヨンジャは気を失ったのか
李成桂の足元に倒れていた。

「まだ幼き頃あなたの剣に
憧れ、武士になると決め
修行の旅に出、数々の武将と
手合わせて参りましたが
チェ・ヨン、あなた程の武将には
巡り合うことはなかったのやも
知れません。
軍、二万をものともせず
あなた様はどこまでお行きになる
のです・・・。医仙様を娶り
王様の信頼を勝ち取りと
羨ましき限り・・・何故私には
何もないのです?
父上さえ高麗側につき
わたしを勘当なさいました。
権力を欲し、妃を欲し
そのどこがいけないので
しょう・・・」

「ウンスは我が妻。
そなたには渡す訳がありませぬ
ウンスもまたそなたには靡かぬ筈
我らは「偕老同穴」の契りを
かわしておるのだ。故に決して
離れはせぬ。それは死しても
同じ故、諦めよ」

低く太い声でヨンはきっぱりと
言い切ったのである。

一刻ほど後李成桂は
ウダルチに捕らえられ
都へ向かうのであった。

一方王宮では。

「王妃?ちと話があるのだ。
人払いするが構わぬな」

「はい、王様…仰せのままに。
チェ尚宮…席を外しなさい」

その後、王様と王妃様は
二人きりで明け方まで密談して
いたのであった。
時にすすり泣きが漏れ聴こえたり
時に王妃の「なりませぬ」が
聴こえたりと戸口の前で
仁王立ちするチェ尚宮の顔が
王妃様を案ずるばかりに
徐々に厳しいものとなるのである


・・・・・

皆様おはようございます。

いよいよ動き出す模様
え?誰が?って・・・
それは王様です。

三寒四温を繰り返し
春になるんですよね。
土日は暖かく平日は極寒!
勘弁してくれ~~。
我が工場は所々に石油ストーブが
あるだけで、ちいとも暖かくならない
夏は汗だくで仕事し、冬は
ぶるぶる震えながら仕事し
婆さんには堪えます。

ワクチン摂取が始まりましたね。
基礎疾患もないけど
いつ頃になるのかな・・・
今年の後半かな・・・。
それまで自粛しないと
はぁ~~コロナめ!


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