鈴蘭  66 | シンイ二次小説でんべのブログ

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「恭愍王様…玉座を我に
お譲り頂きたく直接馳せ参じた
次第にて、返答を頂きたい」

「李成桂殿、何を藪から棒に。
王族でもないそなたに王は勤まるとは
思わぬが…まぁ聴いてやるとしようか
何故王になりたいと申すのだ」

「新しい世を作るのです。
戦のない泰平な世を。民が微笑み
悪き習慣を断ちしがらみのない世を」

「若者が理想を掲げるのを
邪険にするつもりはないが
政は、容易くはいかぬぞ。
第一代々王家として生まれし者しか
引き継げぬ習わしじゃ。
諦めよ」

「それこそが悪き習慣。
玉座を明け渡すおつもりが
ないのであれば奪い取るまで!
そのご覚悟はおありか。
我々二万の軍は明日にでも
こちらに到着致しますが
迎え撃つ覚悟はおありか」

李成桂は背をただしそう悪態をつく。

「怖い物知らずとは・・・
そちの様な者を言うのだな。
迎え撃つ覚悟と申したな
余は受けて立つぞ。
我が高麗大護軍チェ・ヨンを
見くびるでないぞ。
なれど万が一この玉座を
明け渡すのであれば余はこの大護軍に
この座を譲るとしよう…この地で
十の指に入る名家であるのだ
誰も異議を唱える者はおらぬで
あろう」

「王様…お戯れがすぎます。
某は、いち臣下にすぎませぬ故
・・・」

「戯れなど余は言わぬぞ。
チェ家は、王家と婚姻も
可能なのだ。ゆえに余はこやつに
玉座を明け渡すなど出来ぬ相談だが
大護軍が望むならば喜んで
隠居しようぞ。必然的に王妃となる
のは侍医であるな。余の王妃は
共に隠居じゃ」

王様自ら発した隠居の言葉に
ヨンはぎゅっと眼を瞑り
史実書の中身を思い浮かべる。
それだけはなんとしても阻止する
そんな覚悟で前を向く。と、
賑やかな気配をいち早く感じ取り
眉間に深く皺を刻む。

「王様…侍医がおみえに
ございます」

「なんと?侍医とな…
お通ししなさい」

静かに頷くアンドチ内官が
戸口を開ける。

「あ、ありがとうございます。
王様?おかわりございませんか・・・
イ・ソンゲ君が来ていると
聴いたものでちょっと
ご挨拶と言うか、ディールを
しにお邪魔したんです。
お許しくださいませ…で、
イ・ソンゲ君私を覚えてるかしら
あの時、虫垂炎の処置をした
あなたにとっては命の恩人
なんだけど」

「医仙様!噂は私の耳にも
届いておりましたよ…。
お戻りになられたと。
その節はお世話になりまして
本当にありがとうございました」

恭しく頭を垂れる李成桂
口髭や顎髭を蓄え
青年だったあの折の面影は
微塵も感じられない。

「あ、そう…でね・・・
私を恩人と思うならこの地から
撤退してくれないかしら
戦なんて野暮な事はしないでさ。
命のやり取りは断固反対!
ねぇっいいでしょう?」

腰に手をあて胸を張り
強気に出るウンスである。
そんな仕草に目元を緩め
李成桂は「クスクス」っと
失笑し、とんでもない
言葉を口にする。

「私の妃になってくださるなら
その要望を受けましょう」


・・・・・

皆様おはようございます。

どんだけ頑張っても平日の
更新は無理でした~💦
本当にごめんなさい。

送迎バスの中で一行二行描き
眠ってしまいます。
先月まで残業でしていた仕事量を
定時で仕上げなくてはならなく
必死です。過酷な仕事量です。
リーダー曰く「終わらさなけれ
ばいい、やりきるから
出来るもんやっと仕事量を
増やされるんや」と・・・。
ごもっともなご意見だけど
派遣の立場からすれば
やらなければ首を切られる
っと思うから・・・。
コロナか(私のバカスマホ!
(か)の漢字が出て来ません
機種が古いのか)の中
転職先も直ぐには見つからない
だろうし、シニア世代に突入して
いる私は余計に難しく
なるだろうと我慢しています。
てなことで週一更新では
ありますがお付き合い
下されば嬉しいです。

さぁ~ヨン!どうする?
李成桂がウンスに迫ります
妃になれと!!


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