鈴蘭  64 | シンイ二次小説でんべのブログ

シンイ二次小説でんべのブログ

シンイ二次小説を書いています



「嘘…これはでたらめよね?」

「いいえ…これが史実として
語り継がれています」

「私が居たときにはそんな
一文なかったわよ。
この人の最期は載っていたけど
・・・アホジ?オモニも
知ってるわよね?」

「えぇ…知ってるわよ
我が家にもあったんだし
こんな記事載ってなかったわ」

ヨンジュンが差し出した
史実書にはマル秘と印を押され
社外持ち出し厳禁とまで記されて
おり、その中身はと言うと
ウンスが知ってる高麗最後とは
違い、李成桂軍とチェ・ヨン将軍
率いる高麗と国を二分する戦が
数年続き、都は荒れ果て
民は王様を敬うことなく都を
逃げ出し、地方へと疎開して行き
二度と戻る事はなかったと。
だが李成桂との戦でヨンは
苦戦しながも勝利を収め李成桂は
斬首の命が下されその王命を
下したのが、高麗三十四代王
チェ・ヨンであると。

「これってヨンが王様になるって
ことよね・・・。あ~ぁ…覚えてない
確か恭愍王が息子が次の王様で
その次にヨンが王様になる??
歴史が変わりすぎでしょう…。
私がこの時代に根を下ろしたから
?アホジやオモニも一緒だから?
いやいや…違う。
これって・・・」

ウンスは髪をグシャグシャに
しながら卓上に顔を埋めていた。
そんなウンスをヨンは優しく
手を添え起き上がらせならが
言葉を繋ぐ。

「あり得ぬ…俺が王になどなれる
訳がないのだ…。故にウンスが
気に病む事はない」

「だって思い出せないんだもの
私達がこの地にいることで
違う歴史が生まれたなら
修正出来ないのかしら
ヨンやヨンジュンさんが
天門を自由に操れるように
どうにか出来ないのかしら」

「ちょっと待ってください
あれ、おかしいな~
おれが初めてみた史実書とは
内容が違うぞ。
父親を探すのに時代をあちこち
旅をしている間みてなかったから
その間に歴史が変わったのか
確かに将軍にはなるけど
王とは書いてなかったはず。
でもおれの時代でも将軍の名を
つけた駆逐艦はあるんだ。
空、海、陸と大活躍の駆逐艦
・・・ごめん。話を戻そう。
王になったなら駄目なのか?
おれは思うんだけど
人はいつかみんな亡くなるんだ
年老いて亡くなる人や
病気で亡くなる人や事故や自ら
亡くなる人…世代交代はいつの世でも
ついて回るだろう?
だからさ、チェ・ヨン王様で
この高麗をもっとより良い地に
すれば良いんじゃないかな・・・
戦になるんだったらおれも力を
貸すし、内功使いが二人いたら
長引く戦も一瞬で終わるだろうし
どう?御先祖様方」

「・・・」

「御先祖様方っていうのは止め!
あぁ~余計に頭が痛くなってきた
アスピリンがあれば・・・」

「有るわよ。こちらにお世話になる
って決めて荷物を纏めた時
頭痛薬と痛み止めと大量に持って
来たからね、ウンスは頭痛持ちだから
お母さん頑張ったでしょう?」

「あ、ありがと…でも我慢する
今は私も侍医としてこの地に
いるんだから駄目駄目!
現代のお薬飲んじゃ」

喉から手が出るほど
以前は常備薬として持ち歩いていた
アスピリンだがウンスはそれを
封印した。
そしてヨンの決心はどうなるのか
史実書通り王となり
この地を救うのか楽しみな所である。


・・・・・

う~ん・・・今までにない展開!
先はどうなる??

ポチっとして下されば嬉しいです



にほんブログ村 小説ブログ 韓ドラ二次小説へ
にほんブログ村