年越しイベント  再会 1 | シンイ二次小説でんべのブログ

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「あなたは夜空を見上げた事が
あるのかしら、ねぇ…同じ星が
見えてる?あれは北極星よ
一番輝いているでしゅう?。
旅人は迷子にならないように
北極星を基点にして
目的地を目指すのよ。
私も目指していいでしょう?
目的地は貴方がいる世界。
寝食をともにしたい…
ねぇ聴いてる?
女からプロポーズしてるんだから
黙ってないで返事してよ!」

ウンスは
北極星に向かい声を張り上げる
その傍らには幼子がいる。

実はウンスは引き離される前
一晩ともに過ごした宿で
契りを交わしていたのだ。
百年前に迷い込み
子を宿していた事が分かり
ひとり産み落としていた。
我が子の為に、ウンスは
幾ばかりかではあるが強くなった。
医員で生計を立て、治療費の代わりに
粟や野菜をもらい、その日食う分は
凌いでいたのである。
だが、ウンスは以前より一回り
華奢に見えなくもない。

「ミサ??
アホジに会いたいわよね。
次の満月には天門が開くから
帰ろうね」

「あい…あほし??」

「あほし?うふふっアホジよ
きっと驚くわよ。
でも本当に成長が早くて
あの人と別れてまだ一年なのに
この子はもうおしゃべりができる
不思議よね」

満天の星空はまるで宝石を
散りばめたようにキラキラ輝いて
見える。笑みを浮かべ
その星空を眺める親子・・・
肩を寄せあい、精一杯生きてきた
次の満月まで後幾日か…
待ち遠し限りである。

・・・・・・

「ウンス…俺はここにおります。
この地も取り戻し、貴女の返りを
待っておるのです」

こちらはあいにくの雨。
星空など拝めることもないが
天門の地を離れる事もできず
ヨンはウンスを待っている。
すでに四年の月日が流れ
それでもヨンは耐えていたが
度重なる王宮からの文に
次の満月には戻らねばならぬ
運びとなったのである。
早うおもどりを…そう願わずには
いられないヨンであった。

毎夜の定位置に腰掛け、ヨンは
雨よけのフードも被らず
滴る雫石を拭いもせずただただ
遠くを見つめていた。
「せ、切ないな・・・」
近場の大木で見守っているテマンの
嘆きが聴こえそうであった。


それから数日が過ぎ
王命には逆らう事が出来る筈もなく
痺れを切らした叔母であるチェ尚宮の
むかえを受け明け方頃出立の準備で
あわただしく
走り廻るチュンソクの姿があった。
元より天門の地を取り戻し
半年が過ぎ肌寒くなりつつある初秋の
時節、ヨンは深いため息を落とし
愛馬チュホンに跨がると
出立の号令を発する。

「出立!!」

後ろ髪を引かれながらも
天門の地が徐々に遠くなる。
「ユ・ウンス」
その名をなんども呟き
「必ず戻ります」そう心に誓いながら
前を向く。


・・・・・

皆様明けまして
おめでとうございます。
今年も宜しくお願い申し上げます。

年越しイベント再会です。
一話完結とはいきませんでした。
この後、朝8時に一話投稿しますので
宜しければお立ち寄りくださいませ
…せめて三回忌までは頑張ろうと
思います。もっと綴り続けたかった
のだろうと察する私の師匠の為に。

今回のイベントに参加下された
皆様です。

pandoria3様こちら




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そして私

皆様のトップページに
飛べるようにリンクを張りました。
無事に飛べるかな。

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