鈴蘭  57 | シンイ二次小説でんべのブログ

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ウエストポーチから取り出したのは
・・・少量の火薬であった。

「この火薬使えないかしら
花火にしてどんと打ち上たら
紅巾も驚いて逃げ出すと思うのよ
どう?」

「いやな、ヨン君…拳銃やら
ライフルやら色々考えたんだが
どれもこれも規制が厳しくて
手に入らないんだよ。
でだな…火薬ならばと家にある
花火をばらして火薬だけを
持ってきたんだよ。
まだまだあるぞ、ちょっとリュック
サックを降ろしてくれないか」

「はい…」

その言葉通りヨンの手を借り
降ろしたリュックの中からは
油紙に包まれた火薬が次々と現れ
ウンスも目を見張る。

「どうしたのこの量…すごいじゃない
それになぜ天門が開いたのかも
分からないし、なぜ紅巾だげが
吸い込まれ何処に行ったのかも
気になるんだけど」

「待て待て、ひとつひとつ謎解きを
しよう。でだ…私らがこの姿のまま
ここに居たら、騒動に拍車を
掛けたりしないものか?」

父親の言う通りハングライダーなど
見たこともないのであるが
幸いにも紅巾襲来で市井の民は
王宮へ避難しており、見渡す限り
この騒ぎで目を見張る人影は
見当たらないが、ヨンは
マンボらは避難はしてないだろうと
踏み、隠れ家まで両親とウンスを
案内するのである。

ハングライダーを折り畳むのに
多少時を使いはしたが
日が真上に上がるまえには
たどり着いていた。

「ヨンじゃないか、あんた王宮が
大変なときに何してるのさ。
ウンス、ウンスもいたのかい
無事で良かったよ。
あんたの屋敷に行って
誰もいないからユヌ爺さんを
連れてきたんだ」

「マンボ姐さん、お久しぶりです。
昨日から王宮で治療にあたって
いたので、ユヌお爺さんを
心配していたの…助けてくれて
ありがとうございます」

「いってことさ。気にしなさんな
おや、見掛けない顔だね。
誰なんだい?」

「私の両親なんです。
前にここへ連れて来ましたよ。
高麗の危機を知らせに先の世から
駆けつけてくれたんです」

服装がまったく違う為か
マンボらは気がつかなかった様子で
胡散臭い者を連れてきたよ。
厄介はごめんとばかりに
言葉を繋ぐ。

「・・・ウンス、からかうのも
大概におし、衣だって違うし
確かにウンスは
天人だけどさ、そう簡単には
出入りできないだろう」

「マンボ、詳しい話は
後にしてくれ。今はご両親の話が
先に聴かねばならぬ故」

「まったく、好きにしな」

「アホジ、オモニ、座って
それにユヌお爺さんも」

「旦那様、無事のご帰還と戦勝
おめでとうございます。
奥様、おらなんてここで十分で
ございます」

「まだ終わってはおらぬぞ。
都の紅巾と退け、はじめて勝利と
言えよう。まあよい掛けなさい」

それぞれが椅子に腰掛け
ようやく父親が口を開く。

「先ず紅巾の事が気になるんだろう
あれはな、石仏にたどり着く
少し前のことだ、私達は田舎に
戻り、すぐにユヌ爺さんの戸籍を
探しだしたんだ。
ウンスや、ビンゴだったぞ
ユヌ爺さんは私のご先祖様だったんだ
本籍を取り寄せても記載されては
いないし、難しくてお手上げ
だったんだが、根拠よく
ひとりご先祖をたどり、その方の
本籍を取り寄せ、その方の本籍から
またさかのぼると言う
地道な作業を続けようやく
ユヌ爺さん…いやご先祖様と呼ばせて
もらうとしよう。
両班、柳・貭(タチ)。ご先祖の父親の
名が出てきたんだ。
その本籍には嫡男、ユヌと記載
されていたんだ。
身分が両班でなければきっと
たどり着く事はできなかったはずだ
きっとヨン君が骨を折って
くれて、身分を回復してくれ
たんだと思ったんだ」

「やっぱり~・・・嬉しい!
ユヌさん?これからは
使用人なんかじゃないのよ。
胸を張って屋敷に居て頂戴ね
ねっ、ヨン構わないわよね?」

「無論…」

「ユヌご先祖様、あなたの子孫に
あたるウンスですよ。
末永く可愛いがってくださいね。
私達は自分の生活が有ります
ので、また戻ることになると
思います。私達の分まで
よろしくお願いいたします」

「お、おらが両班・・・」

しわしわの眼に涙を滲ませユヌ
お爺さんは肩を揺らし
ゴシゴシっと眼を擦り深々と
頭を垂れていたのであった。

ポンッとその肩に手をおく
ヨンも優しい顔だ。

「ユヌ爺様の事は某に
お任せ下され。して父上様
なせ紅巾だけを天門は連れ去り
紅巾は何処へ消えたので
ありましょう・・・」

「ヨン君、そう焦らすなよ。
でも武将なら当然だよな…
これから話す事を知んじる信じないは
ヨン君にまかせるんだが
これは私達に起きた本当の話
なんだ」

「はっ!」

「実はな・・・」

・・・・・

皆様おはようございます。
長くなります。一旦切ります。

戸籍をさかのぼる調べかたは
日本の調べかたです。
でも日本では令和から明治まで
しか、さかのぼる事は
難しいらしいのでお話と
言う事でお許しくださいませね照れ照れ


pandoriaさ~~ん?
ともちさ~~ん?
くぅさ~~ん?
年越しイベント参加してね~
お待ちしてますヨン!
でも重荷なったら困るので
強制参加はしませんが
良ければ是非!
(時12月31日、23時59分
同時公開でお願いします。
お題は前作に記載してあります)

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