鈴蘭  41 | シンイ二次小説でんべのブログ

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「えっ!戦?ヨンも…」

世継ぎのトウ王子が
御披露目されてからまだ月日も
あまり立ってはいないある日の夕刻
役目を終え、ユヌ爺さんの手料理を
食し、湯浴を済ませ床に
つこうとしていた時分に突然
そんな事を真剣な眼差しで言う
ものだからウンスは心ここに
有らずであった。


「・・・イム・・・、ウンス!」

「あ、ごめん…大丈夫だから
突然で驚いただけよ。
ちゃんと屋敷を守るから、でも
必ず無事に戻ってきて
かすり傷くらいなら私が
ちょちょいって縫ってあげるから
うふふっ」

「此度は紅巾と呼ばれておる輩が
都の外れに迫ろうとしているのだ。
すでに高麗軍が一月に渡り
戦いを繰り広げておるが
次から次と湧いてでると助けを
求める書簡が届き、王様が
ご決断をされたのだ」

「そう…あなたは大護軍だし
行かなきゃならないのよね・・・
分かったから、もう二度と
攻めいらないって思うほど
やっつけてきてちょうだい…
紅巾って確か・・・
『白蓮教の教徒が元の農民を
巻き込み一揆だったはず…
あ!王宮を
明け渡すまで攻めいられるわ
どうしよう・・・知らせるべき??
でも歴史上の事だし歪ませて
しまったら・・・この人の世も
変わるかもしれない・・・いやいや
アボジ、オモニが高麗に出入り
できるだけ歴史が歪んでいる…
どうしたら良いのかしら』」

「ウンス?如何した」

百面相のように表情がころころと
変わり考えことするウンスに
ヨンは思わず声を掛ける。

「あのね・・・紅巾の乱と
語り継がれている戦があったの…
都まで攻め入り王宮を明け渡す
ところまでになる大きな戦なの…
王様や王妃様は南に避難されて
貴方が歳月を掛けて取り戻す
戦・・・」

「・・・ウンスや、俺は
内功を持ち合わせておる故
大事にはならぬと思うが
父上様、母上様の所に避難しても
構わぬが…いや、そうして欲しい。
俺の一番はウンス故
貴女に万が一あらば俺は
生きては行けぬ故」

そう低い声で呟くとヨンは
華奢な肩を抱き寄せる。

「で・・・ヨンの出立はいつに
なるの?」

「明明後日…」

「そう・・・
でも私はここでヨンの帰りを待つわ
ヨンと同じ空の下に居る。
親元に帰れば、空気が違うの
そんなことはいや…。
お願い・・・お役目と屋敷と
私が守るから…そうさせて」

小さな顔の前で両手を合わせる
仕草にヨンは胸を締め付けられる
思いがする。
一人残す事は忍びなく
かと言って連れて歩くなど
できる筈もない訳で
どうしたものかと思案する。

ウンスが口にした同じ空の下
・・・それは己とて同じこと。
されど…ウンスが知る
紅巾が都を略奪し、王宮を
明け渡す。それだけは
必ずや阻止せねばならぬと
そんな決意が垣間見え
いつもに増して、今宵は
熱い夜を過ごすのであった。

翌日の事…
王宮残留組と戦組
迂達赤を二編成に分けなければ
ならなかった。

「チュンソク!お前は残り
王様を御守りするのだ。
王妃様と王子様は、王様と共に
お過ごし頂く」

「・・・大護軍、某は
お供つかまつります。
今の某があるのは、大護軍のお導き
のお陰であります故、是非お供を」

大護軍チェ・ヨンの右腕とも言われる
ぺ・チュンソク。ヨンは大護軍となり
王宮内高麗軍を統括する立場もあり
事実上迂達赤を牽引する男である。
ヨンと出会い、その心根に寄り添い
寡黙に次の一手を先回りする男と
自負している。


・・・・・

皆様おはようございます。

仕事が始まれば週一が限度かなって
痛感しております。すみません。
暑くて暑くてお話を描く
気力がありません・・・💦

突然ですが
皆様、100の朗君様って韓ドラ
ご存知でしょうか?
日曜23時から放送してます
(これは民放ではないから
全国でやっていると思いますが)
違っていたらごめんなさい。

いや~面白いですよ👍
えっ?今頃って思う方もいらっしゃる
かしら(笑)
その時間帯はすでに夢の中ですから
録画して月曜の朝早く見ています。
きっとシンイと同じで、えっ?
これで終わり?そんな~~💦
って終わり方のようですが
是非お勧めします。面白い!
世子様のツンデレが傑作です。
こんな婆さんでもキュンキュンして
いますから笑笑




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