濃の名は時の神。
そなたの望みを叶えてしんぜよう
なんなりと申してみるがよい
「私は生前てんてんmamaと
呼ばれていましたが
七夕の未明に家族に見守られ
こちらにきたんです。
私が風になり世界中を飛び回り
そして・・・ヨンとウンスに
会ってみたいそれが望みです」
「ふむふむ…風か・・・
容易いご用じゃが濃に見返りは
あるのじゃろうのぅ~、フォ~ホッホ
「ビシバシドスッ」・・・い、痛いで
あろう…何をするのじゃ」
「何よ!私が作り出した神様
なんだから、見返りなんて
有るわけないじゃないの。
エロ爺さんなんだから
私の話のなかのイメージは
亀仙人に似せてみたんだから
・・・・あ、・・・あの漫画の
亀仙人はギャルが大好きな
エロ爺さんだった・・・」
「え、えろ爺さんとな??
面白きあだなじゃ、濃のことは
これよりは亀仙人と呼んでも
構わぬぞ。フォ~ホッホ。
どれ望みを叶えようぞ。
う~ん・・・先ずは風じゃな。
濃は時を止めるのは容易いのじゃ
なれど魂を風にするのは・・・
そうじゃ!呪文があったのぅ~
てくまくまやこん
てくまくまやこん、風になあれ~」
「なんだか、聞いたことある
呪文なんだけど??
わ!わぁ!!」
魂がふっと軽くなり
宙に浮いている感覚にとらわれ
両手を不意に広げると
風を受け、その魂は天たかく舞う。
「やればできるじゃん!
ありがとう、エロ爺さん!
私のこともあだ名で呼んで
いいわよ、そうね~~・・・
てんてんmamaだから「てん」に
してもかまわないわ。
許して、あ、げ、る。うふふっ」
なんとも意味ありげな笑みを浮かべ
てんは時の神の前から消える。
「おい!てん!!どこへ
参るのじゃ、濃の供がなければ
そちは風来坊となるのじゃぞ
魂が休まるところはないのじゃ
待て!!聴こえておらぬのか!
どこじゃ?てんや~~~」
真っ青になりながら
時の神は叫び
てんの痕跡をつかむべく
時を止める。
「おった、おったわ。
まったく油断しておったのぅ
てんは、よう注意人物として
濃の書物に書き記して
置かねばならぬのぅ~
フォ~ホッホ、フォ~ホッホ」
天高く舞ったてんの姿が
時の神の魔術により
時が止まり、現れた場所は
あの異国の大樹の根元であった。
その瞳に映る景色にてんは
何を想うのか、うっすらと
涙を浮かべ、頬には幾筋もの
名残が残っていた・・・。
その傍らには幼子が
甘えるように寄り添っていた。
「まったく…はて?そのやや子は
・・・誰じゃ??」
思案顔の時の神は
その術を解く。
「ふっ~・・・死ぬかと
思ったじゃない!!
二度も死なせないでよね!」
「一度こちらの世へ
来た者。二度目はないのじゃ
安堵致せ…して?そのやや子は
誰なのじゃ?」
「この子はファジュ
私の物語で作り出した子。
とっても可愛いんだから
ねぇ~ファジュ??オンマに
会いに来てくれたのよね」
「あい…オンマ~~」
甘える姿と腕に囲う姿は
実の親子にみえる。
そう時の神は思ったにちがいない。
「フォ~ホッホ…フォ~ホッホ。
よきものよのぅ~、濃は親の温もり
を知らぬのじゃ、濃も母様に
逢いたいものじゃな…
してこれよりどうするのじゃ?」
「時を巻き戻して欲しいの
この場所はヨンがウンスを
何年も待った思い出の場所。
戦でこの場所を元から取り戻し
どんな心持ちで待っていたのか
知りたくてね」
「・・・それは物語であろう?
濃には無理じゃ。
そんな難題よりもじゃ
もっとやりたいことはないのか?
次はないのじゃぞ」
「ケチッ!!」
てんは口を尖らせながら
そう語尾を強めに吐き出して
いたのだ。
「け、けち??意味は
なんなのじゃ??」
「もういいわ。
考えてみれば韓ドラの中のひとこま
だから・・・じゃ~~
下界を覗かせて…旦那や子供らが
元気か知っておきたいから
で、帰るわ・・・。
光が満ち溢れたあの場所も好き
だから。私ね、料理を作るのが
好きで、あそこで
小料理屋を営んでいるの
評判良いのよ、日々満員御礼
状態なの…うふふ」
「そうであったか…では
てくまくまやこん、てくまくまやこん
下界を見渡せる目を与えてや~れ」
途端にてんの瞳には
下界の様子が映り出される。
小さいながらも我が家の外観から
壁を通り抜け、中へと潜入すると
画伯と呼ばれた娘が
父や姉らと卓を囲みお酒を飲み
思い出にしたっているように
見える。
「あら、おつまみがないじゃない
ダメよ、お酒だけじゃ。
でもみんな元気そうで良かった
お母さんも忙しく暮らして
いるから安心してね。うふふっ
あら~~~、私の愛犬
ごめんね、突然いなくなって」
てんは目元を緩めみなを
見回しながら
愛犬をよしよしと撫でてみる
「キャン!キャン!」
動物には見えているのか
愛犬はてんのいる場所を見つめ
千切れんばかりにシッポをふり
吠えていた・・・。
撫でても撫でても触れることは
できないが、てんの意識は
満足そうに時の神の元へと
戻っていくのである。
「ありがと。もう満足よ。
帰りましょ…「みんな~~
私を思い出してくれてありがとう
てんの魂は元気だから~~。
心配ご無用よ。今は
なんとかと言う病が蔓延して
いるんだから、マスク、手洗い
忘れないでね~、人に移さない
それが大事よ~~~じゃ!
バイバイ!!」
どこに向けて叫んでいたのか
てんは両手を大きく振り
時の神やファジュを伴い
再び天高く舞い姿を消したので
あった・・・。
その魂は安らかに穏やかに
そなたの望みを叶えてしんぜよう
なんなりと申してみるがよい
「私は生前てんてんmamaと
呼ばれていましたが
七夕の未明に家族に見守られ
こちらにきたんです。
私が風になり世界中を飛び回り
そして・・・ヨンとウンスに
会ってみたいそれが望みです」
「ふむふむ…風か・・・
容易いご用じゃが濃に見返りは
あるのじゃろうのぅ~、フォ~ホッホ
「ビシバシドスッ」・・・い、痛いで
あろう…何をするのじゃ」
「何よ!私が作り出した神様
なんだから、見返りなんて
有るわけないじゃないの。
エロ爺さんなんだから
私の話のなかのイメージは
亀仙人に似せてみたんだから
・・・・あ、・・・あの漫画の
亀仙人はギャルが大好きな
エロ爺さんだった・・・」
「え、えろ爺さんとな??
面白きあだなじゃ、濃のことは
これよりは亀仙人と呼んでも
構わぬぞ。フォ~ホッホ。
どれ望みを叶えようぞ。
う~ん・・・先ずは風じゃな。
濃は時を止めるのは容易いのじゃ
なれど魂を風にするのは・・・
そうじゃ!呪文があったのぅ~
てくまくまやこん
てくまくまやこん、風になあれ~」
「なんだか、聞いたことある
呪文なんだけど??
わ!わぁ!!」
魂がふっと軽くなり
宙に浮いている感覚にとらわれ
両手を不意に広げると
風を受け、その魂は天たかく舞う。
「やればできるじゃん!
ありがとう、エロ爺さん!
私のこともあだ名で呼んで
いいわよ、そうね~~・・・
てんてんmamaだから「てん」に
してもかまわないわ。
許して、あ、げ、る。うふふっ」
なんとも意味ありげな笑みを浮かべ
てんは時の神の前から消える。
「おい!てん!!どこへ
参るのじゃ、濃の供がなければ
そちは風来坊となるのじゃぞ
魂が休まるところはないのじゃ
待て!!聴こえておらぬのか!
どこじゃ?てんや~~~」
真っ青になりながら
時の神は叫び
てんの痕跡をつかむべく
時を止める。
「おった、おったわ。
まったく油断しておったのぅ
てんは、よう注意人物として
濃の書物に書き記して
置かねばならぬのぅ~
フォ~ホッホ、フォ~ホッホ」
天高く舞ったてんの姿が
時の神の魔術により
時が止まり、現れた場所は
あの異国の大樹の根元であった。
その瞳に映る景色にてんは
何を想うのか、うっすらと
涙を浮かべ、頬には幾筋もの
名残が残っていた・・・。
その傍らには幼子が
甘えるように寄り添っていた。
「まったく…はて?そのやや子は
・・・誰じゃ??」
思案顔の時の神は
その術を解く。
「ふっ~・・・死ぬかと
思ったじゃない!!
二度も死なせないでよね!」
「一度こちらの世へ
来た者。二度目はないのじゃ
安堵致せ…して?そのやや子は
誰なのじゃ?」
「この子はファジュ
私の物語で作り出した子。
とっても可愛いんだから
ねぇ~ファジュ??オンマに
会いに来てくれたのよね」
「あい…オンマ~~」
甘える姿と腕に囲う姿は
実の親子にみえる。
そう時の神は思ったにちがいない。
「フォ~ホッホ…フォ~ホッホ。
よきものよのぅ~、濃は親の温もり
を知らぬのじゃ、濃も母様に
逢いたいものじゃな…
してこれよりどうするのじゃ?」
「時を巻き戻して欲しいの
この場所はヨンがウンスを
何年も待った思い出の場所。
戦でこの場所を元から取り戻し
どんな心持ちで待っていたのか
知りたくてね」
「・・・それは物語であろう?
濃には無理じゃ。
そんな難題よりもじゃ
もっとやりたいことはないのか?
次はないのじゃぞ」
「ケチッ!!」
てんは口を尖らせながら
そう語尾を強めに吐き出して
いたのだ。
「け、けち??意味は
なんなのじゃ??」
「もういいわ。
考えてみれば韓ドラの中のひとこま
だから・・・じゃ~~
下界を覗かせて…旦那や子供らが
元気か知っておきたいから
で、帰るわ・・・。
光が満ち溢れたあの場所も好き
だから。私ね、料理を作るのが
好きで、あそこで
小料理屋を営んでいるの
評判良いのよ、日々満員御礼
状態なの…うふふ」
「そうであったか…では
てくまくまやこん、てくまくまやこん
下界を見渡せる目を与えてや~れ」
途端にてんの瞳には
下界の様子が映り出される。
小さいながらも我が家の外観から
壁を通り抜け、中へと潜入すると
画伯と呼ばれた娘が
父や姉らと卓を囲みお酒を飲み
思い出にしたっているように
見える。
「あら、おつまみがないじゃない
ダメよ、お酒だけじゃ。
でもみんな元気そうで良かった
お母さんも忙しく暮らして
いるから安心してね。うふふっ
あら~~~、私の愛犬
ごめんね、突然いなくなって」
てんは目元を緩めみなを
見回しながら
愛犬をよしよしと撫でてみる
「キャン!キャン!」
動物には見えているのか
愛犬はてんのいる場所を見つめ
千切れんばかりにシッポをふり
吠えていた・・・。
撫でても撫でても触れることは
できないが、てんの意識は
満足そうに時の神の元へと
戻っていくのである。
「ありがと。もう満足よ。
帰りましょ…「みんな~~
私を思い出してくれてありがとう
てんの魂は元気だから~~。
心配ご無用よ。今は
なんとかと言う病が蔓延して
いるんだから、マスク、手洗い
忘れないでね~、人に移さない
それが大事よ~~~じゃ!
バイバイ!!」
どこに向けて叫んでいたのか
てんは両手を大きく振り
時の神やファジュを伴い
再び天高く舞い姿を消したので
あった・・・。
その魂は安らかに穏やかに
彼の世から皆を見守っているに
違いない・・・。
おしまい。
・・・・・
いやいやこれで良いのか??
ヨンもウンスもいないじゃん!
でも、一周忌に向けてのお話です
から、てんてんmamaさんに
登場してもらいたいと思い
描きました・・・・。
で、こんな私の呼び掛けに
応じてくださった方々です。
うまく飛べますように。
pandoria3様→こちら
霞 様 →こちら
でんべ
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・・・・・
いやいやこれで良いのか??
ヨンもウンスもいないじゃん!
でも、一周忌に向けてのお話です
から、てんてんmamaさんに
登場してもらいたいと思い
描きました・・・・。
で、こんな私の呼び掛けに
応じてくださった方々です。
うまく飛べますように。
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