鈴蘭  17 | シンイ二次小説でんべのブログ

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明け方ヨンの胸の中で目覚めた
ウンス…。

「うふふっ…いい夢みたような」

「んっ?如何した?」

腕の中から愛しい人の温もりが
消え、ヨンは目を覚ます。
昨夜は・・・そう両親が託すと
はっきりと伝えてくれたのである。
幾分興奮気味に戻り床についたが
紙袋を隠す事を忘れる失態を犯して
しまう…高麗の世では紙袋など
見たことも触れたこともない。
なれどウンスが見たなら
自分の世の物とすぐに分かって
しまうのである。

ヨンは紙袋を目の端にとらえ
あわてふためき飛び起きそれを
己の大きな身体で隠す。

「あら、どうしたの?」

「・・・手を貸そうかと・・・」

「そう…でも大丈夫よ
まだ早いし眠っていてね
今朝はいい~い夢を観たから
なんだか、すっきり目が覚めたのよ
うふふっ」

「そうか…ならば甘えるとするか」

「は~い…朝餉の支度してくるわね」

衝立の向こうで、一人で着替え
たったったっと厨房へ駆け込むように
姿を消すのである。

「これは・・・王妃様が
負傷された折ウンスが取り出した
道具ではないのか・・・」

ウンスの気配が消え
ヨンは足元の紙袋を覗き込み
それを手に取り独り言のように
呟くのである。
『さて…どうする・・・』
土産をウンスに見せるか否か
ヨンは腕をくみしばし思考を巡らす。

どう結論付けたのか…ヨンは
紙袋を、己の箪笥に下に押し込み
何事もなかったように着替え
厨房へと向かうのである。

「もう~~早いし
まだ眠っていればいいのに~
あ!邪魔しちゃ駄目よ」

「あぁ…邪魔などせぬ
今日は出仕せぬ日であろう?
如何がするのだ?
ウンスをひとり残し俺が
出仕はできぬであろう・・・」

「駄目よ。王様をお守りしなきゃ
私はひとりで大丈夫よ。
大人しく留守番しているわ
頑張って手料理でおもてなしを
したいから…うふふっ」

ウンスを背後から抱きしめる形で
ヨンはぼそぼそっと呟き
思案顔するのである。

ともに朝餉を食しヨンは出仕する
のであるが・・・向かう先は
王宮ではなかった。

「マンボ!おらぬか!」

「んっ?朝からうるさいね
だ・・・ヨンじゃないか
どうしたんだい、朝っぱらから」

「頼む!人を屋敷へ急ぎ
向かわせてくれ
ウンスをひとりにはできぬ故」

「・・・婚儀もすまないのにさ
尻に敷かれてどうするんだい??
まったくさ!だけどさ
あんたをそんな風にかえて
くれた医仙に感謝しなきゃね。
分かったよ…安心おし
すぐにジウルとシホに行って
もらうさ…聞いたね!
すぐに向かっておくれ」

血相かえて飛び込んできたヨンに
マンボ姉は呆れつつも
屋根で暇を持て余す若い二人に
声を張り伝えると、すっと
気配が消えるのが分かると
「忝ない」っと一言呟き
己も急ぎ王宮へと向かうのである。


・・・・・

皆様おはようございます。

更新があいてしまいました
ごめんなさい・・・。

新型コロナで沢山の命が奪われ
なんだか気が滅入っておりました。
こんな時に良いのだろうか?
もっとできる事はないんだろうか?
かと言って仕事に追われる毎日
休みになれば自粛要請で家にいる
旦那の世話(お女中とも言う)に
忙しく・・・これがストレスと
言うものかと痛感する日々が
続いております😅

幸いにも床に伏せることもなく
日々を過ごせることに感謝しながら
徐々にモチベーションを上げて
行かなければと思ったしだいです。
毎日は無理ですが一週間二回を目標に
描いて参ります。
これからもお付き合いくださいませ。


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