鈴蘭  4 | シンイ二次小説でんべのブログ

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「うぅ~ん、よく眠れた~
今日もいい天気になりそう」

東の空から上り始めた
お日さまが西に傾き始めた頃
ようやく目覚めたウンス
長旅の疲れか、顔見知りが
そばにいる安堵感からか
ウンスはいつになく
ゆるりと眠ることができた
様子であった。

「医仙様・・・息をしているのか
心配したんですよ。
そばまで寄っておでこに
触れて温かくて安心したんですから
まったくっ~」

「ごめんね~あれっこれは?」

「朝餉のつもりで果実をもぎ取って
来たんです。医仙様…こんなものしか
ないですが良かったら食べて
ください」

毛布にくるまるウンスの前に
大きめな葉にのせられた果実の山
秋の味覚、柿や梨や林檎などが
乱雑ではあるが置かれていた。

「ねぇ~テマン君も降りてきて
一緒にたべましょう~
美味しそうよ。ひとりで食べる
なんてあんなに味気ない
さみしいことはなかったんだから」

どこで過ごしていたのか・・・
気がつけばかなり質素な
身なりであり髪の毛もあの時の
ように艶もなくパサパサのようにも
見られた。そんな
ウンスの呟きを耳にしテマンは
・・・やはり
大護軍じゃなきゃ聞けないやっと
いまは聞かなかったことに
しようっと大樹をするすると
まるで猿のように降りウンスの目の前
に立つ。

「大護軍を待つんですから
医仙様はしっかり食べて元気に
していてもらわないと
おれが大護軍に叱られます。
うんっ、医仙様!おれの後ろに
邪悪な気が!」

「へっ?誰か来るの?
何も見えないけど」

ウンスはテマンの背に隠れながら
辺りをキョロキョロっと
見回すがその影も形もない。

「来る!!」

テマンが語尾を強め叫んだとき
「さっさっさっさっ」っと
集団が大樹めざし
丘を駆け上る足音が聴こえ
始める。
忍なのであろうとテマンは思った。

己に渇を入れる意味で
テマンは自身の頬を「パンッ」っと
平手打ちし前を見据え
敵と対峙するのである。
テマンの武器と言えば
小刀のみであり、背にはウンスを
守りながらの多勢に無勢。
テマンの眉間の皺がより一層
深く刻まれた時!!


・・・・・

短めですが今から仕事です。
頑張ろうっと!


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