時の雫  3 | シンイ二次小説でんべのブログ

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「ウンス!」

時の神の横に佇むウンスの姿が
その瞳に映すことができた
ようである。

「ヨン…私が見えるの?」

「つっ・・・痛たたたたっ」

頷くより先にその身体が
動き、時の神を突飛ばし
その腕に囲う。
悲しいかな死別と言う辛い
別れがあった二人であったが
死して尚その美しさに
磨きがかかり若がえったようにも
見える。その香りも以前と変わり
ないのか・・・ヨンはその肩に顎を
のせていた。

「こら!神を突飛ばすぐうたら奴が
おるか!まったくもって・・・
こら、こらこら!ちゅは人前で
するでないわ。聴いておるのか?
おまえたちは」

突飛ばされ転けた際の腕が痛むのか
右腕を擦り、時の神は
額に青筋を微かに立てながら
怒鳴っているのだが
そんなことはお構い無しに
ヨンとウンスは久方ぶりの再会を
喜び、そして離れてしまった時を
埋めるように口づけを交わして
離れようとはしないのである。

「ウンス?そなたは俺を置いて
なぜ逝くのだ、俺はおれは・・・
生きることはできぬ。
息もできぬのだ・・・。
ウンスがすべてであり、ウンスの
笑顔を護るがため、俺は戦に赴き
幾度も敵を倒してきたのだ・・・
それももう終いにしようと思う」

「甘えん坊ね~天下無敵の上護軍様は
どこへいったの??
私はいつもヨンのそばにいたのよ
風になり、野菊になり、お月様に
なり・・・だからねヨンは
ひとりじゃないのよ
私を感じて…ふふふっ」

ウンスはいつもと変わらぬ
笑みを浮かべ、そう呟くと
ヨンの頬に掌をそっと添える。

「・・・感じるだけでは
満たされぬ。こうしていつも
触れておらねば満たされぬのだ」

ヨンがそう呟き
再び口づけを交わそうと
した刹那、時の神の腕が上がり
時を止める仕草を見せ
ヨンとウンスの動きがぴたりっと
止まるのであった。

「儂は蚊帳の外か・・・。
儂の存在が薄れるとは
こやつらだけじゃのぅ~フォ~ホッホ
まぁよいわ、今のうちに
約定を守ってもらわねばのぅ~
どれ…拝ませてもらわねば
フォ~ホッホ、フォ~ホッホ…ヒッヒ」

ふてきな笑みを浮かべ
唇が触れる寸前の二人の間に
時の神は頭をぐりぐりっと
押し付け入れる隙間をつくり
唇をぱくぱくさせるところであった。



・・・・・

短いですが
さてウンスは操はどうなるのか?
お楽しみにね~~(笑)

次回は土曜日になります
平日はつらい~~~。

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