生きる意味(模索)55 | シンイ二次小説でんべのブログ

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康安殿では王様の御前に
医員であったチン医員の身内が
怒りを露にした表情を浮かべ
椅子に腰掛け口々に
身内の中に、顔を布で覆い
いかにも怪しい雰囲気を醸し出す
男が一人同席していた。

気配で分かるのであろうか
ヨンは、そのぴたりっと背後に
引っ付き睨みを効かせている。

「恐れながら王様!?
倅が何ゆえ処刑されたのか
訳をお聴きしても構いませぬで
ございましょうか?」

「そうじゃな…チン医員は
猛毒を持つと言われる鳥兜を
こともあろうに、皆の命を救う
典医寺の庭に、ひそかに植え
余の命を狙ったのじゃ。
その罪は死に値するとは
思わぬか?」

「鳥兜とは・・・そのような猛毒
なのでございますか、生花なので
ございましょうか・・・この地では
聞きなれない名の生花を
倅がどこから仕入れ王様が言われる
ように、典医寺の庭に植え
たとしたなら、きっと誰ぞの入地えに
過ぎないものと察し致しますれば
倅はそれを口にすることは
なかったのでございましょうか?」

「いわなんだぞ、誰ぞを庇う
そんな素振りも見せてはおらなんだ」

「・・そうでございましたか・・」

親御の問いに王様も淡々と応え
事はすんなり終息するかに見えたが
・・・。
そんなとき覆面の男が口を挟む。

「久しいではないか、王よ。
チン医員は我が身内であったのだ。
王は己の血筋を断罪し、処刑したの
だから、これまた断罪せねば
ならぬのではないか、余が
そなたに成り代わり王となる故
玉座から降りられよ
血筋を断罪するような王など
この地の民は望んではおらぬ故」

「徳興君殿であったか・・・
そなたには王は務まらぬと余は
思うが・・・民の痛みに寄り添う
王でなくば民は喜ばぬ
そなたに民はついては来ぬ。
私利私欲に目が眩み王族であることを
傘に着、一部の民から土地や富を
巻き上げ、その一族がどうなったか
知る由もなかろうのぅ…そなたは
露見するのを恐れ、元に逃げ出したの
じゃからな、チン一族は余の遠縁にも
なるわけだが、余は血族であろうと
民に危害を加える者は断じて
許すつもりはない!
ゆえに徳興君!!もはや逃げ場は
ないと思うがよかろう、護軍!
その者を捕らえよ」

「はっ!」
『徳興君殿…これから繰り返される
であろう因縁を、すべて絶ちきる。
そなたの毒に苦しんだイムジャは
生まれ変わり、今も俺のそばにおる
俺とイムジャの縁は未来永劫
解れることはないのだ。
あの折のキ・チョルはすでに
旅立たれておる故そなたも
あとを追うがよかろう』

ヨンはそう腹のそこで思い
自ら、徳興君の顔を覆っていた布を
剥ぎ取り、その腕をねじあげるので
あった。

「つぅ…離せ!離さぬか
無礼であろう、余は王族ぞ
いち臣下に過ぎぬ武官が何の真似で
あるか!!」

曇った眼を見開き
悲鳴にも似た声を発し徳興君は
苦痛から逃れようとギロリッと
ヨンを睨みつけるがその指先に光る
指環がすっとヨンの太もも辺りを
霞めようとした時・・・。

「ダメ~~!!」

 康安殿の扉を勢いよく
「バァン~」っと開け息を切らし
ウンスが飛び込んで来るのであった。



・・・・・

皆様こんにちは。

お盆真っ只中如何お過ごしで
いらっしゃいますか?
私は旦那の実家に帰省中で
あります。
昨夜も飲みすけ親子の守りをし
あ~でない、こ~でないとの
会話の中、揚げ物(唐揚げ)を必死に
揚げておりました・・・。
次男の嫁は辛い!えーん

明日には帰る!

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