生きる意味 51(模索) | シンイ二次小説でんべのブログ

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典医寺が二人の侍医が誕生し
ウンスを始めとする他の医員らも
その腕を盗み己のものにしようと
懸命に役目をこなしていた。

「チャン先生?これはどう言う
薬草なんですか?それと効能を教えて
ください」

ウンスのそんな姿を見ると
あの当時と少しも変わらず
瞳をきらきらと輝かせ
何事も真剣に向き合う姿勢に
嬉しく思えたのか、口元を緩め
ウンスを見つめる。

チャン・ビンはウンスの要望を叶える
べく、隣に並び薬草の名と効能を
伝えていたが、次に、ウンスが
取りだした薬草を見て眼を見開いた。
それは鳥兜(トリカブト)と呼ばれる
紫色をし、可憐な花を咲かせるのだが
ウンスが手に持つ花はまさしく
それであり、西域で修行をつんだ
チャン・ビンにはその判別が
すぐについたのである。

「これをどこで見つけたのです?
この花は猛毒を持つと言われる
鳥兜のようです、すぐに手を洗って
ください。ウンス殿に万が一あらば
護軍が悲しまれる故」

「へっ?猛毒・・・
薬草園の隅っこに隠れるように
咲いていたのよ、おかしなことに
二本だけ、・・・でね??
一本だけ抜いてきたのよ
大切な薬草なんかなって思って」

典医寺で医員見習いとして
務めに出たウンスは
なんにでも興味を示し
めきめきと腕をあげ
治療後の包帯を巻く役目をそつなく
こなせるまでになっていた。
この時代看護師などと言う
医員の補佐をする役目の人物は
おらず、ウンスが微笑みかけ
「大丈夫ですよ~、すぐに
元気になりますから」っと・・
その微笑む笑顔の愛らしさが
王宮内に広まりわずかな傷でも
医員に診てもらい、ウンスの前に
行列を作る有り様であった。
そんな中に鳥兜を人知れず
植える輩がいたとしたなら大問題で
あるのだ。

「これは調べてもらわないと
いけませんね、どなたか護軍を
呼びに行ってくれませぬか?」

その声に反応するように
すっと消えた気配を
チャン侍医は感じとり、片手をあげ
言葉を繋げる。

「方々よりすばしっこい方が
呼びに走ったようです
とにもかくにもウンス殿?
手を洗ってきてください、しっかり
指の隙間もこうして洗うのですよ」

チャン侍医は、遠い昔ウンスに
教えてを乞うた指の洗い方を
真似し、ウンスに伝える。

「うんっ…これって・・・」

「はぃ、ウンス殿が教えて
くれたのですよ・・」

「毒、どく・・・飛虫の毒で
中和し・・・生還した・・・!!
そ、そうよ!!チャン先生!
この洗い方私が教えたんだわ
・・・天界からヨンが・・・
私…医員よ!それもかなり優秀な!」

そこに、血相を変え声を張り上げ
飛び込んできたヨン。

「ウンス!!」

「おやおや…くっくっ
これは失礼、あまりにはやく
気配がだだ漏れでございましたね
・・・ふっ、これでございます」

チャン侍医はかくかく然々と
説明し、王宮に潜んでおるであろう
悪の根元を捕らえて欲しいと
願い出たのであった。

それはウンスへの気遣いからでも
ある。


・・・・・

皆様こんにちは❤

昨日はたくさんのお祝いコメント
ありがとうございました。
幸せな五十代最後の誕生日を
迎えることができました。
旦那からは回らない寿司屋と
コーチかな??鞄を頂きました。
疲れも吹き飛びました♡

これからもお付き合いくださいませ。


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