生きる意味 45(模索) | シンイ二次小説でんべのブログ

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「あ~~緊張する・・・
でも人の為になるんだから
学んでみるわ、貴方や先々子ができた
時、役に立ちたいから」

「無理をせずウンスはウンスの
志す医療を心掛けるべきではないのか
俺はそう願っておる」

翌朝、典医寺門前にて
二人は見つめ合い言葉を交わす。
不意にヨンはウンスの手を取り
その胸に囲い額に唇を当てるので
ある。

「呪い(まじな)い故・・・ウンスが
へまをせぬように…護衛はテマンが
密かに請け負う故、何かあれば
テマンを呼ぶように…くれぐれも
出過ぎた真似は控え目立たぬよう
俺が迎えに行くまで待っておれ」

「もぅ~失礼ねぇ~…私だって
やればできる子なんだからね!
でもありがとう…ちゃんと
おとなしく待ってるから…ふふっ」

黒曜石のような瞳を見つめ
ウンスは微笑む、一抹の不安は
あるものの二人は典医寺の門を
手を繋ぎ潜り診療棟へと向かう。


「お待ちしておりました、護軍
奥方様・・・初めてお目にかかります
侍医を拝命しております
チャン・グンソクと申します
西域で修行を重ねご縁あって
こちらでお役目に精進しております
女人の医員を育てたく思って
おりました所、護軍より奥方様をと
打診がございまして、これよりは
私が手をとり脚をとりお教え致します
れば、大船に乗ったおつもりで
気を楽になされてくだされ」

「初めましてユ・ウンスと言います
宜しくお願いしますね…ふふっ
でも…チャンってどこか懐かしい
響きなんですけど・・・ねぇ~
貴方懐かしいと思わない?あれ?」

ウンスはペコリっと頭を垂れ
笑みを浮かべたのだが
無意識に頬を伝う。
ヨンはその清い涙を優しく
拭いてやり言葉を繋ぐ。

「・・・何か思い出したのであろうか」

ウンスは首を左右にふり
悲しそうに瞳を伏せる。

「ありふれた名ですから
それとも父をご存知で?
チャン・ビンと言うものですが…」

「・・・!!…侍医、今
チャン・ビンと申したか!」

かつての友…懐かしい名である。
幾世前になるのか、ウンスの薬を
護るように生を終えた友
今世では子を成し、幸を掴み
己の未完成だった医の道を
極めようとしている。
なれど倅である侍医の言葉の端々に
ウンスのことをさしているのが
読み取れるヨンである。

「さようでございますが
父上は、今も西域で医員を
しております、なんでも古いその昔
人の腹を裂き患部縫い合わせ
その患者が息を吹き返したことが
あると、そしてその医員は女人で
あったと…口癖のように言って
おり、その医の道を極め
戻ってくると申しておりましたが
とにかく、護軍…私にお任せ
くださりませ」


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