生きる意味 43(模索) | シンイ二次小説でんべのブログ

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キム・テサンの斬首が即時に
執行されその首は、見せしめの為
市井に晒されることとなった。
今後王様に逆らうものあらば
みな同等の罰を与える。
そんな王様の意図をくみ取り
執り行われたのである。
むろん一族諸とも身分剥奪の上流刑に
処され、重臣らは暫くはおとなしく
従うしかなかったのであるが
新たな恭愍王を認めたわけでもなく
密かに密談を重ねる重臣らも
少なくはなかったのが現状であった。

あれから数日過ぎたある夜のこと
王様は王妃の寝所に顔をだし
今宵は泊まるっと照れたように
呟くと王妃は布団の端を
静かにめくり頷くのである。

「のぅ、王妃よ…恩讐殿は
何故、叔父上である徳興君の末路を
知っておるのか余は不思議で
ならぬのだ」

「王様、恩讐は妾と姉妹のように
仲がよいのです、きっと妾を案じ
口からでまかせを言ったのでは
ございませぬか」

「そうかのぅ…余はそうは思わぬ
機会があれば問うてみたいのじゃが
余を避けておるゆえ、王妃?その折
力を貸してくれぬか?」

「仰せのままに…うふふ」


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翌朝のチェ家では…

「だから、私も働きたいのよ
何か仕事を探してってば」

「・・・俺の禄では不服と
申しておるのか?」

「そんなことはないけど暇すぎて…
それに貴方も夜遅くじゃないと
戻ってこないから…寂しくて・・・」

朝餉を頂きながら言わば痴話喧嘩とも
言える不毛のやり取りが繰り広げられ
ていたのである。
ヨンは前世と変わりなく
人目に触れさせたくなく
屋敷奥深く閉じ込めておきたい
そんな想いは、今も前世変わりなく
眉をぎゅっと寄せ大きくため息を
落とすのである。
一度言い出したら後に引かないウンス
十分承知はしているのだが・・・。

「ならば…俺の付き人をやらぬか?
そうすればよからぬ輩も
むやみに近づけまい」

「え~~、ヨンの付き人?
四六時中一緒にいることになるじゃない
そんなの嫌よ、売り子でもなんでも
いいから外にでて決まった刻限に
戻ってくるそんな事がしたいのよ
ねぇ~お願い…この通りよ」

小さな顔の前で両手を合わせ
片目をパチッと瞑る。

「・・・相分かった・・・」

敵の武将より手強いと思ったのは
言うまでもない。
それからと言うものヨンは
幾夜も悩み数日後訪れたのは
典医寺の門である。

王様の承諾は得た
あとは侍医のひととなりを
その目で確かめる為である。

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