あなたを探して 76 | シンイ二次小説でんべのブログ

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それから数日後
情報屋マンボを通して
イルムとアルの素性は調べあげられ
ふたりともなんのしがらみもなく
人に左右されることもないで
あろうと報告を受ける。

「マンボ、世話をかけた
あの方も気にしておるのだ
民の治療をどうにかできぬものかと
これであの方の気鬱も消えよう」

「そうかい…それは良かったよ
おなごの医官様だ、なにかと
無用心だろうからスリバンを
用心棒に使わないかい?」

「・・・駄賃目当てか…まあよい
手配を頼もうと思うておった故
腕の立つ奴を頼めるか」

「あんっ!…うちの子らはみな
腕は立つんだなめてもらっちゃ
あたしが承知しないよ」

ドンッと卓を叩くマンボ姐さん
卓上の湯飲みがぐらりと揺れ
ヨンがそっと手を添える。
隠れ家兼店舗となっている
その場所は市井から脇道を抜けると
川辺沿いにひっそりではなく
以外にも堂々と構えていたのである。

「すまぬ、そう怒るでない
なかなかの美人とウンスが言って
おった故言い寄る輩も
沸いて出ぬとも限らんと思うてな」

「沸いてでる?…あっはははっ
虫か!その言葉そっくりヨンに
返すよ…医仙をずっと追いかけた
実績があるじゃないか」

「・・・市井見回りの途中故失礼する」

図星を指摘されヨンは罰が
わるそうにその場をあとにしたので
ある。
その後、マンボが市井に
手頃な空き家を見つけたのだが
改装に手間をようしその間
イルムとアルはチェ家のお世話に
なることとなった。



「遠慮しないでね…ふふふ」

ヨンとウンスの帰宅に合わせ
門で待っていた二人。
使用人からは客間でお待ちをと
促されたのだが寒空の中
律儀に待っていたのである。

二人が戻ると仲睦まじい姿に
目のやり場に困るイルムとアル。
ちょこんっとヨンの膝の上に腰掛け
微笑むウンスであった。

「・・・は、はぃ・・・」

「仲良くなったみんなが
今日お祝いに駆けつけてくれるの…
侍医でしょう…トギでしょう
スリバンからもクッパが届くでしょう
王宮からもたくさんくるわよ」

「え!・・・私らのためにで
ございますか?」

「ふふふ…大義名分はそうなんだけど
みんな飲んで騒ぎたいだけなのかも
しれないわね・・・でもね
顔を知っておいて損はないと
思うわよ、これから都で
生活するんだしなにかと役に立つと
思うから」

それから少しのち皆がチェ家に
集い、民に寄り添う医者の誕生を
祝ったのである。


>>>>>>
どんちゃん騒ぎの様子は次回に。
ウンスが可愛く酔いますよ~(* ̄∇ ̄*)

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