あなたを探して 62 | シンイ二次小説でんべのブログ

シンイ二次小説でんべのブログ

シンイ二次小説を書いています

62

『生家・・・エヨン叔母上様が
そう言っておった・・・ならば』

覚えていたのである。
あたりまえではあるが
愛しいウンスに関わることは
何ひとつ漏らさず記憶している。
ウンスの帰還を長きに渡り
待ちわびたヨンならでは記憶力である。

チュホンに跨がり先を急ぐヨン
向かった先は
むろんエヨン叔母の屋敷であった。

「叔母上!ウンスが来ておろう」

ヨンが門扉のとこで声を張り上げたが
門扉は固く閉ざされ
し~んっと静まりかえる屋敷。
中の気を探るが人の気配は
まったく感じられない・・・。

『・・・ここではないのか・・・
よもや生家とは天界の二親の元か…
天門が開いたのか…ウンスの意思で
思いのままに開くと言う事なのか
どこに開いた!?
彼の地か…いやまて・・・屋敷に
現れたか』

ヨンがそんなことを考えていると
屋敷の門扉がぎぃ~っと鈍い音をさせ
開き見慣れぬ女人が顔を出したのである

「そなたは?」

「・・・あの~御主人様は
出掛けたさ…どなただすか?」

「縁者であるがそなたは?」

「チャミださ。今日からお世話に
なる使用人ださ…縁者さんか?
名を教えてほしいさ」

「チェ・ヨン…エヨン叔母上様は
どこへ…女人がおったであろう?」

「いたいた…すっばらしい
べっぴんさんがいただ…でも輿にのり
どっかへ行ったさ、あたしゃ留守を
預かるだけだからさ
な~んも知らねさ」

「・・・」

嘘は言っていない…そう感じ取った
ヨンである。
どうしたものかと思案していると
「バシッ」と後頭部を叩かれ
振り返るとチェ尚宮が立っていたので
ある。


>>>>>>

韓流大好き主婦様…チャミさん
ご登場頂きました
これからもお付き合いくださいね~


ポチっとして下されば嬉しいです











にほんブログ村 小説ブログ 韓ドラ二次小説へ
にほんブログ村