テマンの反乱 2 | シンイ二次小説でんべのブログ

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「テマンのやつ・・・」

あまりに動揺たのか
すぐそばにトルベが潜んでいたのも
気配が読めずヨンは物陰から
典医寺の戸口を凝視していたので
ある。

「医仙様…これから市井へ
行きませんか?
好きな物を買いますから
行きましょう・・・」

「え?市井へ?
行きたい!…でも私お金持ってないけど
構わないの?」

「はい…心配ご無用金子はこの通り
持ってますから」

そう言うとテマンは懐に忍ばせた
袋を取りだし、ウンスの前へと
ニコニコ笑顔で見せるのである。
実は・・・さほど入っては
いないのだが…金子にとらわれない
テマンではいまいち中身が
わかってはいないのである。

「そぉ~・・・甘えちゃおうかしら
チャン先生?時間もらえるかしら?
ずっとこの医療棟とあの部屋の
往復なんだもの…ねぇお願い」

「・・・ゴッホン・・・
確かに…天界からいらした医仙殿には
時をもて余すことでしょう
テマン殿なら腕もたつ・・・
わかりました…一刻ほど行って
きなさい」

「わぁ~い…ありがとチャン先生
わかってるぅ~~大好きよ」

ウンスは嬉しさから
ぴょんぴょんと飛びはね
チャン先生にはぐをする。
ウンスの世ではごく普通のことで
あるのだが・・・。
驚いたのはその場に居合わせた
誰もが眼を見開いたのである。
抱き付かれたチャン先生とて
同じこと…。

「・・・!」←(ヨンのリアクション)

「な、な、何をなさいます」

「えっ?えっと挨拶と言うか・・・
嬉しいときこうなるでしょう?
別になんの意図もないんだけど」

「女人から抱きつくなど高麗では
あってはならぬこと…殿方は
勘違いされますよ」

「そうなの?」

「はい…高麗では旦那様に
なる殿方以外に手首足首など
肌を晒すことはご法度でございます」

「そうなんだ~・・・じゃ夏場に
半袖なんて無理なのね?」

チャン先生は静かに首をふる。

「オッケー!一応覚えておくわ
じゃテマン君?行きましょう」


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