「実は・・・とあるお方が伸びぬ
申されまして・・・」
「へっ?伸びぬ?どこが?
もっと詳しく聴かせてちょうだい」
「・・・侍医!!」
ウンスが厳しい顔を覗かせる中
ヨンがいらぬ妄想を膨らませたのか
勘違いしたのか突然声をあらげる。
「どうしたのヨン?患者さんかも
知れないのよ、黄泉の国での病なら
厄介かもしれないわね・・・」
「厄介とな?」
「おい!俺らはさっさと済ませよう
俺らの手には負えない話のようだしな
トクマン!聴いているのか?」
呑気に手酌で酒を飲みつまみを口に
運ぶトクマンの肘を掴まえ
チュソクは席を立ち上がる。
「なんだよ~・・・モグモグ・・・
ゆっくり飲ませてくれよ
こんなうまい酒なんて久しぶり
なんだからよ」
「うるさい!いくぞ」
「・・・モグモグ・・・」
未練たらたら卓上の酒に目をやる
トクマンを尻目に
さっさと片付けようと
皆が席を立つのである。
「相変わらずチュソク殿は堅物で
ございますな…くっくっ・・・
実は・・・ある日王様に
呼ばれまして・・・「背丈をもう少し
伸ばせぬか?王妃と釣り合いが
取れぬのじゃ…」っと・・・
ですがわたくしではどうにも
返答のしようがなくどうしたものかと」
「へっ?身長が・・・ふふふ
あっははは~~・・・あ!
ごめんなさい…決して王様を笑った
訳じゃないのよ!平和だなって
思って・・・戦や重臣らの重圧から
解放されてお悩みが
身長を伸ばしたいなんてほんと
平和の一言に尽きるわ」
「確かに・・・されど如何すれば
よいものでございましょう
王様は真剣にお悩みのようでして
・・・天界では特別なやりようが
ございますでしょうか」
「ないない・・・ないわよ
だって子供のうちじゃいざ知らず
大人になってしまったら
もう成長しないもの・・・
整形で骨を継ぎ足すなんて
出来ないものね
諦めて貰うしかなさそうだわ」
「王様のお悩みにも困ったものよ
ウンス?天界でも背丈は伸びぬのだな
?」
「えぇ~大人になれば無理よ
牛乳とか…あ!牛の乳のことね
小魚とかカルシウムを沢山含んだ
食品を子供のうちに多く摂取すれば
身長が伸びると言われるけど
定かではないのよ・・・あ!
良いこと思いついちゃた
ヨン?ちょっと耳かして・・
ヒソヒソ・・・」
「くっくっ・・そのような物が
天界ではあるのだな、相分かった。
ヒョイアボジを訪ねてみぬか?」
「私もそう思っていたの・・・
嬉しいわ貴方と意志疎通が
できたようで・・・ふふふ」
荷卸しが終わりヨン、ウンス
テマン、チュンソクら迂達赤と
チャン侍医、ソマン、ヒヨンを
引き連れヒョイアボジが住まう
空間へと向かうのである。
黄泉の国ではヒョイアボジは
手広くなんでも屋を営んでいる。
「ヒョイアボジ・・・きっと
びっくりするんじゃないかしら
久しぶりなのもあるけど
望むような物ができるかしら」
「分からぬがヒョイアボジでなければ
ウンスの難儀な要望には応えれまい」
「ひっ~どぃ!」
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久しぶりに旦那の実家に土日と
帰ってまして全然描けず
昨夜から出勤してから描いていましたら
地震が我が町では震度5弱怖かった。
今日の記事はこれまでにします。
大阪北部の皆様どうかどうか