もうひとつの木春菊 25 | シンイ二次小説でんべのブログ

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翌日のこと・・・・

チェ家屋敷にはチュンソクとサム
そしてスンジャの姿があった。
下界では夫婦として長年連れ添い
ともに天寿を全うしたのではあるが
・・・。

「どうしましょうね・・・
幼子のままですし・・・」

「そうですよね・・・お母様
貴方?何かいい案ないかしら
チュンソクさんとサムの意見も
聴きたいけど、当の二人が
どうしたいのかなぁ~?
離れて暮らすのは寂しいかしら?」

「すんじゃ・・・いっしょよ~」

「なればソマン?この屋敷に
スンジャを住まわすのか?
チュンソクらはそれでよいか?」

「悩むところでございます
何せ幼子ゆえ夜中に母恋しいと
泣き出すのではないかと
昨夜も屋敷にもどりサムから
離れませぬ故・・・」

「そうであろう・・・ならば
チュンソク?こちらへ越して
来ぬか?」

「そうですよね…たとえ幼子で
あろうと夫婦として連れ添った間柄
ですからね」

「チュンソクさん、サム?どうかしら
この人もオモニもそう言ってる
ことだからそうすれば言いと
思うんだけど」

「ご迷惑ではありませぬか?
親子水入らずの屋敷へ参るなど
気が引けます」

「あら!チュンソクさんもサムも
身内じゃないの遠慮なんていらないわ
それに鉄原へ隠居した時は
みんなで暮らしたじゃない?
忘れたかしら・・お父様、お母様?
構いませんよね?スンジャはソマンには
唯一無二の存在なんです
下界ではこの位の年頃から
仲良くしていたんですよ」

「ウンスヤ…構わぬぞ
好きにするがよい、ソマンが
望むようにしてやりなさい」

鶴の一声ならぬ主の一声で
すべてが決まった。
チュンソク夫婦は数ある部屋の二室を
あてがわれ引っ越しがすぐに
おこなわれた。
ヨンとウンスより衣装もちの二人
トクマンやチュソク、トルベ、テマン
など、近しい迂達赤を総動員し
昼には、引っ越しそっちのけで
宴が始まる始末・・・。

「まったく!お前らは
何が望みで参ったのだ…酒か?
トルベ?妓楼の真似事をする女人が
望みならここにはおらぬぞ」

『ぎくっ!!お見通しってことかよ
いやいや…そんな筈あるわけ
ないよな?トクマン?』

「へっ?トルベ兄(にい)なんで俺を
みるんです?俺、アル一筋
なんですから・・・トルベ兄だって
散々下界で浮き名を流して
きたんですからここではおとなしく
してくださいよ」

「な、何を言うんだ!トクマン!
お、俺は浮き名なんて流してないぞ
そりゃ妓楼には通ったさ
でもなトクマン?戦からの帰り
生きてるって証を実感したかった
だけなんだ…お前らもそうだろう
連れて戻れなかった仲間には
申し訳ないけどよ・・・」

「分かる気もするな」

「だろう?チュソク!
それだけだった・・・好いた女人が
おった訳でもないだろう
まぁ~作る前に俺らは・・・」

「・・・湿っぽい話はやめろ!
もう忘れたよ。こうして
隊長を始めみんなと会えたんだぞ
それが黄泉の国であっても俺は
嬉しいんだ!それにチュンソク副隊長
やテマン、トクマンにも会えた
それでいいじゃないか」

「・・・」

若かりし姿のままチュソクは
そうぽつりと呟く。
上官であるヨンやチュンソク
仲間であったトクマンら迂達赤は
無念の死をとげここに集う者も
いるのだが・・・幸か不幸なのか
天寿を全うし集う者もいるのである。
ウンス曰く命に身分の格差は
ないのである。
王様の命も民の命も皆平等
されど・・・王様の剣とし生きた
己に悔いはないとチュソクは
言いたかったのかもしれない・・・。

死に場所を求め戦に身を投じていたか
上官、かたや戦がなければ
寝太郎だった上官チェ・ヨンが
風変わりな女人ユ・ウンスと
めぐり逢い、子をなし
天寿を全うしたのは先に逝った者らに
とっては目を見張るものではあったが
チュソク、トルベなどは
鉄原に隠居した折
出逢っていたためかすんなり
受け入れられたのである。

「かかちゃま?」

「どうしたの?ソマン」

「きた!きた!」

「えっ?誰がきたの?」

「私のことですかな・・・くっくっ」

チャン侍医がひっこり顔を現せたので
あった。

「医仙殿のお知恵を拝借したく
罷り越しましてございます
なんの前触れもなく
ご容赦くだされませ」


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