もうひとつの木春菊  1 | シンイ二次小説でんべのブログ

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「ウンス?・・・ソマンが来ると
申したか。」

「ええ、そうみたい・・・
貴方の時もすぐに分かったから
迎えに行けたのよ。ヨン行きましょう
ソマンが幼い頃の姿でこちらに
来るとしたらきっと寂しがるわ」

「ならば共にまいろう、父上、母上
孫のソマンが参ったようです
待っていてくだされ」

ヨンとウンスらが逝きどれ程の月日が
流れたのだろうか・・・
戦で駆けずり回ることもなく
穏やかな日々が続いている。
かつての仲間であったチュンソクを
始めとする迂達赤とその奥方、テマン
王様、王妃様・・・トルベやチュソク
チャン侍医、使用人であった
サンミ、イルムに至るまで
ヨンやウンスのそばに寄り添っている。

年の三分のいちは極寒の地であった
下界とは違いこの地は暑くも寒くも
なく、年中心地よい季節なのである。
草木は枯れることがなく
雨も降ることもない。

ヨンとウンス、それにそばに
寄り添うみなも若い頃の姿に戻り
年齢を重ねることもないのであるが
誰もが恐れることがひとつだけ
あるのだ。それは・・・「輪廻転生」
ある日突然姿を消すのである。
その日がいつになるかは誰にも
分からないのであった。

「喜んでよいものか・・・ちいと
複雑な心持ちであるな・・」

「己の役目を果たしこちらに
参ったのです、自ら命を粗末にした
者はこちらへは参れませぬ故
役目を果たしご苦労であったと
祖父母として誉めてやって下され
叔母上?ソマンが・・・」

「そうか・・・もうそんな月日が
流れたか、役目を果たしたのだな?
兄上様、姉上様愛らしい孫で
ございます、きっと溺愛される
ことでございましょう」

髷を結いこの地で暮らす
ヨンの父とそれに寄り添うように
母の目元もうれしいそうに緩み
ヨンとウンスに微笑む。
この地の屋敷は下界の屋敷とは
比べものにならぬほど広い
基本寄り添う者同士がひとつの部屋で
寝起きをともにするのだが
ヨンの強い意向で二人は
別々に眠っているのである。

「では行ってきますね、お父様
お母様、叔母様…どんな姿を見せて
くれるのか楽しみなんですよ…
ふふふ」

二人はエギョン、チョンス、イルム
サンミの見送りを受け
チュホンに跨がり道なき道を駆ける
のであった。


「わぁ~~んっヒックッヒックッわぁ~んっ」

見渡す限り草原の中
ソマンはひとりぽつんっと佇んでいる
大好きな母の姿も言葉にすることは
なかったが、いつもその深い愛で
包んでくれた頼れる父の姿もない。

「ソマン?ヨン急いでどうやら
幼い頃のソマンの姿でこちらに
来たようよ。泣いているわ」

「ならば急がねばならぬ
チュホン頼めるな?」

それに応えるようにチュホンが
「ヒヒーン」っと嘶くと
速度を速める。

「とと~~、かか~~ヒックヒック」


「「ソマン!!」」「ヒヒーン!」

三人?が同時に二歳ほどのソマンの
姿を小川の向こうにとらえる事が
出来たのだが・・・
あたりまえのようにヨンとウンス
チュホンは対岸の向こうに
渡ることは叶わないのである
なれどソマンの背丈ではちょうど
尻のあたりまで届く程の水嵩があり
恐怖に戦(おのの)きソマンは渡ろうと
しないのであった・・・。





≫≫≫≫≫

皆様こんにちは

ご無沙汰しております。
筆を置く宣言から十日程過ぎて
おりますが
リアル多忙な毎日を過ごしております。
昼休みにポチポチと綴った
もうひとつの木春菊
毎日の更新はとても無理なので
週に二回、月曜と木曜の更新に
なります。それでも宜しければ
お寄り下さればうれしいですおねがい


更新もない中
たくさんの方がお寄り下さり
ほんとうにありがとうございました。

短編が描けない私・・・チュー
どうしても長編になってしまいます
ですがヨンとウンスか結婚し
そのあとを描けないという強い
思いがあります。
それを私の中で打破出来れば
新しいお話を
続けて描ける気もするんですが・・・

ある方から昼の更新がなくなって
さみしいとうれしいやら恥ずかしいやら
のお言葉を頂き、また顔を出して
います・・・。

怒らないでね・・・ショボーン
(何の承諾もなく、木春菊に登場して
下さった読者様を再登場させたいと
思っていますが、ちょっと・・っと
言う読者様は一報下さいませ)

黄泉の国の話になりますが
あくまでもあちらの世は私の妄想で
ございますので悪しからずご了承
下さいませ。(あ・・・誰も実際は
しりませんよね)照れ

ポチっとして下されば嬉しいです







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