木春菊  [偕老同穴] 91 | シンイ二次小説でんべのブログ

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結局叔母様はミントとともに
様子を伺いに寄ったまでであり
すぐに屋敷をあとにする。

「案ずる事はなかったのぅ~」

「はい。チェ尚宮様やはりソマン殿
のお力がお強いかと」

王宮に戻る道すがら二人は
あれやこれやと、屋敷にて耳にした
ソマンの愛らしさに目元を緩め
足取り軽やかに戻って行くのである
おなご二人ではあるが、武閣氏いち
腕の持ち主のチェ尚宮とミント
たとえごろつきに絡まれたとて
案ずる事はないのである。



一方ヨンら高麗軍は・・・
出陣初日の夜を過ごしていた

「みな心穏やかに
過ごしておるでしょうか?」

「なんだチュンソク?里心がついたか
幼子を残しての出陣ゆえ
致し方ないが、迷いは命取りになる
無事に待ち人のもとへ戻らねば
なにも始まらぬであろう
その心根、いまは腹の底に封じ込め
明日の日を迎えねばならぬ。
みなと無事に戻る!よいな」

「はっ!」

かくいうヨンとて想いは同じで
あるが、己への戒めの言葉でもあった。

幾度となく続く終わりのない戦
此度も勝利を疑うことはないが
うんざりするのは隠すことは
出来ない・・・トクマンなどは
あからさまにため息を吐く。

「はあ~~」

焚き火の灯りを見つめては吐き
星空満天の夜空を見つめは吐く
その繰り返しである。

「トクマン!いい加減そのため息
どうにかならぬか!」

「・・・護軍そんなこと言っても
ため息出ますって。嫁を都に残し
・・・はぁ~」

「大護軍とて、テマンとて
想いは同じであろう。されど
その嫁を護るが為の戦とも言える
ゆえに無事に都へ戻る。それに尽きる
プジャンであろう。しっかり致さぬか
まったく!」

「そうだ!プジャンに昇進し
初めての戦!武功を立てることが
できたら、テジャンに昇進できるかも
知れないですよね?俺、俄然やる気が
出てきました。倭寇の十人くらい
突いて突いて串刺しにしてやります」

「たった十人だけか?」

「「あっははは」」と
テマンの突っ込みにともに焚き火を
囲んでいた迂達赤から
笑いの渦がまき起こるのである。

「トクマン?、十人では話にならぬぞ
プジャンから、テジャンになるのは
武功だけではない。人として器を
兼ね備えねばならぬわかるか?」

「・・器・・・大護軍!俺に器を
教えて下さい!」

「・・・お前・・器とは教えを講う
ものではない。その身から
滲みでるもの…そのようなことも
わからぬか」

まったくと言う顔つきで
ヨンはごろりと身体を投げ出す。

「そろそろ眠れ。明日は戦地ゆえ
身体を休めよ」

ヨンが眼を瞑ったままそう呟くと
ごぞごぞと各々が寝床を探し
身を沈める。


翌朝辺りが朝靄の中を怒濤を組み
駆ける高麗軍を
道すがらの村人らは目にし
その筆頭を駆けるヨンを
みな手を合わせ拝むのであった。


今日の愚痴・・・(笑)

今日もいる!土曜日珍しく出勤し
その代休が今日・・・意味ないじゃん
と思うでんべでした・・・・( ・`ω・´)

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