小話3 | シンイ二次小説でんべのブログ

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皆様こんにちは

あみいさんよりヒントを貰い
小話を久しぶりに描いて見ました。

もしも迂達赤関西弁を話したら
今回はソマンを中心としたお話です
あり得ない設定です。『』の中は
ソマンが読功話しております。
お嫌な方はスルーでお願いします。



※※※※※※※※※

『どいてんか~~~』

ソマンは一人歩きもままならぬ頃
王子様の遊び相手に選ばれ
大好きな…とと、かかの元を離れ
一人王子様にお仕えしていた。

「ソマン殿~~~」

「おい!見つけたか?」

「おらんがな。そっちは」

「ほんま、すばしっこい餓鬼や
まだ歩けんはず・・・そこら辺に
隠れておらんか~これで何度目や!」

ソマンは何度も脱走を試みているが
その度に掴まり王子様の元に
戻されている。だが今日こそはと
懲りずに脱走したのである。

そんな内官の様子を
中庭の草むらに身を潜め
様子を伺うソマン。片頬をにやりと
あげると、てくてく…っと草むらの中を
四つん這いで進む。

『・・・このくねくねと進むものは
なんや?僕には分からん---?』

にょきっと
ソマンの目の前に現れたのは蛇である

『かかに会いたいねん。』

邪魔すなとばかり
難なく掴まえ後ろへぽいっと投げ捨て
前へと突き進む。
道を塞ぐものはすべて
今のソマンには敵と見なすのである。


「ぎゃ~~蛇。蛇が降ってきたわ」

「草むらに蛇は付き物。いちいち
かなきり声あげなや」

禁軍の兵士であろうか
面倒くさそうに蛇を掴むと
草むらの中に投げ捨てる。

「ドサッ」
『ん?・・・なんで返って来るねん
歩けるんか?』

ぺたりと尻をつきどうしたものかと
思案にくれる。
四つん這いで隠れ通せていたものが
尻をついた事により、周りの草より
高くなってしまった事に、ソマンは
気がついてはいなかった。

「めっけ!やっぱり餓鬼やクック
ほっら~掴まえた、ソマン殿諦めて 
さっさともどるで~!」

『離せ!!僕はとととかかに会いたい
だけやんか…なんで見逃して
くれへんねん?今日こそはぜったい
もどらん!かかの悲しい気を
感じるんや
きっとないているんや。おっちゃんに
僕の気持ちが分かるんかい!』

脇の下をひょいと掴まれ
持ち上げられたソマン。
脚をじたばたさせ離せとせがむ。
されど相手は大人・・敵う筈もなく
とうとう必殺技を繰り出す決意を
決めた。

『ごめんな~おっちゃん』

「なんだ!この痺れは…あわあわ・・」

皆が見ている前で兵士はよなよなと
膝を付き倒れ込む。

「どうした!」

駆け寄る兵士、内官を尻目に
まんまと逃げ出す事に成功する。


「チェ尚宮様!ソマン殿が・・」

「ソマンがどうしたんや?」

「逃げました・・・」

返事を聞くや否やチェ尚宮は
自室を飛び出して行く。

「ソマン~~お婆じゃ---どこじゃ
出てこ~い。ソマン---飴ちゃん
あげるで~~~」

草むらを掻き分け
ゴミ箱を漁り血眼になり
ソマンを探す。

『え?飴ちゃん?甘いあまい飴ちゃん
欲しい・・・あかんあかん誘惑に
負けたらあかん
お婆様・・かんにんやで・・』

小さな頭を何度も何度も左右に振り
その様子を縁の下から気配を消し
盗み見ていた。

『あかん。こんなとこで
油売ってられへんチョニシにいかんと
そこに私は○ません~○のか~ぜに~』

縁の下伝いにある意味
王宮を闊歩ソマン。かかに会える
嬉しさからか鼻歌まで飛び出している

「ソマン~~~飴ちゃんやで~~」

お婆様の声が徐々に遠くで
聞こえるようになりだした。

『ここら辺ちゃうか』

もぞもぞと縁の下から這い出し
開いている部屋にお邪魔すると…
そこは一組のおのことおなご絡み合う
・・・

『ぎょっ!!心の蔵が止まるかと
思うたがな・・・昼間っから
何しとんねん…まったく大人のする事は
乳飲み子には分かりまへん!!』

「・・ス・・」

『ぎょぎょっ…かか?・・・え---
とと?え-----』

頬をほんのり染め気配を消し
立ち去ろうとしたソマンだったが
不意に漏れ聞こえた名に瞳を見開き
ソマンは物陰に身を潜めた

『ちゃうやろう?・・・息子が遥々
会いに来たっちゅうにそれは
ないやろう!』

「二月(ふたつき)じゃ。ウンス
二月すれば王子様は殿に入られる
俺かて寂しいけど泣けんもの!大護軍
やし、一家の主じゃろ?夫婦して
泣いとったら埒があかんじゃろ」

「そんな言うたってさみしいもんは
寂しいんよ。二月も我が子と離れる
なんて・・・どうにかなりそうやん」

「王命と叔母上が頭を下げたやんで
逆らえるか?」

「せやかて…あの子も絶対ないとるで
会いたい・・・」

『かか・・・僕はここにいる…クスン』

「んん…ヨン、あかんってば。
誰かに見られたらどないすんねん
それにそんな気分じゃないってば」

「せん・・・ただな?ウンスの涙は
誰にもみせん!ちいとちゅうだけや」

『ちゅう??なんやねんそれは
わっわっわ・・・ととがかかの顔に
・・・みえへんがな!』

ソマンは、気配を消したまま慎重に
身を潜めていた物陰から
少し身体をずらし
ちゅうとはなんぞやと好奇心に駈られ
ととの背後へと近寄る。

『・・・ちゅう・・・』

「どさっ」
あまりの衝撃にソマンは鼻血を流し
後方へと倒れ気絶する。

「ちょ、ちょっとたんま。今の音なにや
どさってしたやんか!」

「鼠ちゃうか?・・」

すっかりその気のヨン
ウンスが抵抗を示してもなんのその
あっと言う間に、ウンスの衣を脱がし
己も衣を手早く脱ぐ。・・・・



「もう!!あかんって言ったのに」

「せやかて、ウンスも艶っぽい声で
鳴いていたやろう。お互い様や」

「どいてぇな。誰かに見られたら
嫌やわ。」

覆い被さるヨンがのそりと退くと

「ぎゃぁ~~~ソマン!」

「ん?ソマン?」

裸体のまま大きな乳をゆらゆらと
ウンスは、這いつくばりソマンの元へ
急ぐ。ヨンも然り。

「・・・鼻血が出てる。もしかして
見られた?・・・」

「アホか、気配には敏感な俺が
分からん筈ないわ…ましてや倅やで」

「・・・じゃなんでなんよ!ソマン
起きて。起きてってば!」

「ウンス!その格好をどうにか
しやんと・・」

「へ?ぎゃぁ---ヨンもやんか
すっぽんぽんやで・・」

互いに慌て衣を纏い
再びソマンの元へ駆け寄る。

「ソマン。ソマンてば・・・」

『・・・ん?・・かか?・・・』

ソマンの意識が浮上し
目は覚めたが・・・どうもご機嫌斜め
である。いくら声を掛けても口を
尖らせそっぽを向く。
好物の飴ちゃんにも見向きもしない。

感動の再会には程遠く
ヨンとウンスは当分の間
ソマンの機嫌を取り戻すのに
根を費やしたのである。


おしまい・・・

お付き合いありがとうございました。
○は←歌の歌詞を書いていましたが
明確に書くのは控えました。

ポチっとして下されば嬉しいです




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