木春菊  [偕老同穴] 証107 | シンイ二次小説でんべのブログ

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ヨンが屋敷に到着した…

ひ弱そうに見えていたごろつきだったが
身軽さだけは人並み外れているようだ

チョンスが、剣を振りかざしても
さっとかわす。
テマンが、手首に隠す小刀で
襲いかかろうとしても身を交わし逃げる
その身軽さに、難儀していたのだ


「テマン!!あとは任せろ!」

ヨンは、庭先へ駆け寄ると
ごろつきを、次から次へと峰打ちを
食らわせ気絶させる
どれだけ身軽であろうが、所詮ごろつき
ヨンの敵ではなかった。

「テマン!チョンス!縛り上げろ!!
あの方は?」

「閨に…」

テマンの返事を聞くや否や、ヨンは
庭先の縁台から上がり、閨へと向かう

「旦那様---」

「すまなかった…怪我はしておらぬな」

イルムとサンミはこくこくと頷くと
脇に退いた…
すぐ…エギョンが閨の扉を開け
頭を下げならが呟く

「旦那様、言い付けを破り申し訳
ございません…」

「いや…良く奥のそばを離れずいて
くれた、礼を申す」

「礼などと…」

エギョンも脇にそれ三人揃い頭を下げる

「ヨン!…」

「ウンス…大事ないか?」

「ええ…テマンやチョンスに怪我は
ない?」

「どこぞのごろつきなど、敵とは言えぬ
案ずる事はない」

ヨンは寝台から起き上がり
戸口まできていたウンスを、ふわりと
抱きしめ、その香りを胸いっぱい
吸い込み、気持ちを落ち着かせる

「ヨン…そのごろつきは捕らえたの?」

「ああ…造作もないこと、庭先で伸びて
おる」

「そう良かった・・黒幕はまさか…」




「もう…大変だったんだから」

サルム姐さんが愚痴を溢しながら
ジオンの首根っこを掴まえ、屋敷に
顔を出す

「寒くて死ぬかと思ったじゃない!
あとを付けたら山に入って
行くじゃないの、だから私も入った
わよ…寒くて寒くて…もう~勘弁してよ
まったく・・」

「お前…知り合いだったのか?」

「あら…お気の毒様・・・あたしらを
知らないなんて潜りもいいところだわ」

「・・・」



「サルム姐さん~」

ウンスがヨンの手を借り庭先に姿を現す

「ウンス、大丈夫だったかい?」

「ええ、お陰様で皆が力を貸して
くれたわ」

「あたりまえじゃない?ウンスは大切な
仲間なんだから…たまに突拍子もない
事するけど、それもまた楽しみなんだし
気にしないでよ~」

「あら…そうかしら・・・ふふふ
話は変わるけど…貴方ね!!息子の事
考えた事はあるの?」

「・・・・」

ウンスに一喝され、ジオンは
黙りを決め込む

「王子様ご誕生に、侍医の働きが
大きいから恩赦を賜ったのよ、その
貴方がこんなこと仕出かして
侍医は、どんな気持ちでいるか!
貴方に分かるの!!」

「・・・・」

「ヨン、侍医が凄く落ち込むと思うの
だから侍医の目につく前に、早く
連れて行かせて…お願いよ
この騒動が耳に入れば飛んでくる筈よ
そんな人だと思うから」

「テマン!チョンス!聴こえたな
裏道を使い王宮へ連れて行き
チュンソクに伝えろ、俺が行くまで
牢に入れておけと」

テマンとチョンスは頷くと
サルムとともに、ジオンとその仲間を
街道ではなく、裏道で王宮へと
向かった…

「裏道なんてあるの?」

「ああ…市井を抜けるより、僅かだが
近道のような気がするが、滅多に
使わぬ…」

「そうなんだ~うっっ」

「如何した!ウンス!」

「・・・ヨン…お腹痛い・・・」



長くなります一旦切ります



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